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『+2』から『-4』でナイスカムバック 鬼門の初日をクリアした西村優菜の“諦めない精神”

西村優菜は、ようやくいい気分で2日目に臨めそうだ。

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2023年6月2日 08時46分

<ミズホ・アメリカズオープン 初日◇1日◇リバティ・ナショナルGC(米ニュージャージー州)◇6656ヤード・パー72>

前回の米国女子ツアー「コグニザント・ファウンダーズカップ」は、初日5オーバーを叩きながら、2日目に6アンダーをマーク。予選突破を果たしたが薄氷の2日間だった。今大会初日も前半は2オーバーと苦しんだが、後半に4バーディの猛攻で2アンダー・12位タイと上位で終えた西村優菜。

米ツアー挑戦後は、初日の出遅れを課題としてきた。どうしても予選通過が気になる位置で2日目をプレーすることが多かったが、ひとまずその鬼門はクリア。「いや~、まだ1回(笑)」と苦笑いを浮かべるが、それもすぐに爽やかなスマイルに変わる。風も吹き始めた午後のラウンドで、しかもその後半に巻き返した。

前半はマネジメントミスによりスコアを落とすことになった。「すごくもったいなかったし、反省しないといけないところ。フィーリングが悪くてボギーというわけではなかったので」と1バーディ・3ボギーの9ホールでも、気持ちは前向きだった。

「ここ1、2カ月は諦めずにプレーできているかなと思います。2オーバーまでいったときは『あ~』って思ったけど、たんとか戻そうと。そこは成長かなと思います」。ガマンした甲斐あって、後半はチャンスにつければパッティングが決まった。開幕からここまでの苦い経験も自信にもつながり、結果にも現れている。

中盤はフィニッシュで手を離すなどスイングのタイミングに苦しむ面もありながら、ミスを最低限に抑えているのは進化と感じている。頭を使うコースは好きと話していたとおり、後半のプレーは計算通りの展開に持ち込めた。

「いい感じで週末を迎えたい。明日は明日なりの難しさがあるけど、しっかり頭を使いながらプレーしたいです」。これまでの6戦で2日目は一度もオーバーパーなし。さらなる上位進出に向け、アンダーパーを積み重ねていく。(文・高桑均)

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