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「海外の試合では初めて」 岩井明愛はメジャー記録タイ『29』で猛烈な追い上げも「贅沢を言えば…」

岩井明愛がメジャー記録タイのハーフ「29」で急浮上した。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2024年7月13日 07時15分

<アムンディ・エビアン選手権 2日目◇12日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>

「海外の試合でははじめてです」と笑顔を見せるのは岩井明愛。海外では自身初、またメジャー記録タイとなるハーフ「29」でその名を刻んだ。18ホールでも、1イーグル・5バーディ・1ボギーの「65」をマーク。猛烈な追い上げを見せ、初日の1オーバー・75位タイからトータル5アンダー・暫定16位タイまで大きく浮上した。

ハーフ29の快進撃をハイライトでご覧あれ!【動画】

インからスタートし、前半は1バーディ・1ボギーのイーブンパー。ただ後半は出だし1番からバーディを奪うと、勢いが加速する。3、4、6番で3つのバーディを記録すると、7番でさらに大きな見せ場を作った。232ヤードの2打目を3番ウッドで乗せると12メートルの上りフックラインを沈めてイーグルを奪取。このアウトでたたき出した「29」は、岩井にとって2023年の国内女子ツアー「ブリヂストンレディス」の第1ラウンド以来の快スコアでもあった。

バックナインで沈めたバーディパットの距離は一番長くて4メートル。引き続きショットの調子は良く、「きのうは届いていなかった」と課題になっていたパッティングも冴えた。「きのうよりは打てていた。ラインも少し分かるというか。きょうがたまたまその日だったんですけど、伸ばせてよかったなと思います」。タッチを少し強めたことで好スコアにつながった。

この結果は、きのうのラウンド終了後の調整のおかげ。「自分の思った距離感より打てていないと、ラインが合っていても手前で切れたりとか、読みと少しずれてきてしまう。なるべくそれがないように、きのうはちゃんとカップまで届くように練習しました」。翌日にすぐに成果が発揮された。

初日を終えたときはなかなか思うようにパッティングが決まらず「もどかしい」と表情を曇らせていたが、一転、晴れやかな顔をのぞかせる。しかし、心残りが多少はあるという。

「贅沢を言えば、もうちょっとチャンスがあったんですけど…。でも、きょうしっかり伸ばすことができたので。あすからも、上位目指して頑張りたいなと思います」。まだまだスコアが伸ばせたほどのショット力、イメージが良くなったパッティングを明日にもつなげたい。(文・高木彩音)

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