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「1ミリずつ進めばいい」 渋野日向子が喜怒哀楽したリンクスで得たもの

渋野日向子が予選ラウンドを首位で駆け抜け、決勝ラウンドに入って失速した大会を振り返る。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2023年8月7日 06時00分

<フリードグループ・スコティッシュ女子オープン 最終日◇6日◇ダンドナルドリンクス(スコットランド)◇6494ヤード・パー72>
 
トータル7アンダー・16位タイで最後のラウンドを終えた渋野日向子の心中には、やはり「ただただ昨日がもったいなかった」という思いがこみ上げてくる。初日を「64」で終えるなど、予選ラウンドを単独首位で通過。しかし「77」で失速したのが、その“昨日”だ。喜怒哀楽したリンクスでの4日間から得たものを、言葉を選びながらゆっくりと話す。

渋野日向子、激動の4日間を終えての声をお届け!【インタビュー動画】

「気持ちもですし、ゴルフもすべてがダメだったからショックが大きすぎた」

“魔の土曜日”を過ごし、気持ちを切り替えて臨んだ最終日のラウンドは、3連続ボギーから始まる不安定な立ち上がりだった。そのムードを振り払ったのが5番パー5でのイーグル。残り247ヤードのセカンドを2オンさせ、4メートルにつけ奪ったものだ。「めっちゃアゲインストなのに乗りました。いいショットだった」。2日目から気にしていた打ち切れないパッティングは、結局最後まで払拭できなかったが、「あそこと(バーディを奪った)15番は“カンカン”って打ち切れた。あれぐらい打てればいいのに(笑)」と、この場面を振り返った時は笑みもこぼれる。
 
終わってみれば「72」のイーブンパーにまとめあげたラウンドは、「チャンスについとったのが入らなかったのがくやしい」と、もう少し伸ばせた感触もある。ただイーグルを奪った場面や最終18番のティショットなど、いい感触が手に残ったプレーも多くあったのは、安心材料につながる。
 
つい最近まで日米通じて5試合連続で予選落ちを経験。先週の「エビアン選手権」で、ひさしぶりに週末のコースでプレーした。そんな状態のなか、今大会では初日に「64」を出して単独首位発進。2日目も「68」で首位を守った。今週のチャンスには少なからず“戸惑い”も感じることに。「ちょっとずつ上り調子になっている感覚は自分でもあったけど、欲深くならず1ミリずつ進めばいいかなという感覚だった。なのにバンっていきなり(いいスコアが)来た。うれしいことですけど、もうちょっと冷静になろうよって思いました」。1つのミスが焦りを生み、それがスコアロスにつながったと感じる。
 
「突然来たチャンスを、自分でボロボロした」ということには失意をおぼえる。ただ、それと同時に「すごくいいゴルフができている日もあった。きょうもいいショットを打てているところもあったので、自分のなかで『よかった』って思いたい。悪いところは悪かったなりに考えて次に生かさないと」という前向きな気持ちも湧き上がってくる。故障した左手への負担を軽減するためスイングを見直している最中だけに、なおさら大事な指標になる。
 
来週は、その人生を大きく変えたメジャー大会「AIG女子オープン」(全英女子)がやってくる。昨年もやはり不調に苦しむなかで、優勝争いを繰り広げ、3位になった大会だ。「楽しみですね」。月曜日の朝には現地入りし、コースの情報は会場でプレーししっかりと集めていく。今週のリンクスでの4日間で、何ミリ進んだのか? その答えを、イングランドで見せられるよう準備を進める。(文・間宮輝憲)

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