そんな10年という節目に合わせたかのように、ヘンダーソンにはもう一つの喜びが訪れた。“叔母”になったのだ。
姉のブリタニーは、ブルックのプロ転向当初からキャディを務めてきた存在だったが、今年初めに妊娠のためツアーを離脱。そして6月25日、夫との間に第一子となる長女が誕生した。
「名前はサハリーで、家族にとって本当に大きな意味がある。“高く神聖な場所”という意味もあり、とても特別なつながりがある」
姪の名前「サハリー」は、16年の全米女子プロが開催されたサハリーCC(ワシントン州)に由来する。
同コースは、ヘンダーソンがリディア・コ(ニュージーランド)とのプレーオフを制し、メジャー初優勝を飾った思い出の舞台。当時バッグを担いでいたのも姉のブリタニーで、その特別な思いから娘にこの名前が贈られた。
初日の会見では、「正直に言って、今週のスタートとしては最高。姪が元気に生まれたという知らせを聞いて、さらに2016年のサハリー優勝から10年という節目でもある。この流れを週末まで続けたい」と話していたが、その言葉通り優勝争いを演じている。
「本当に素晴らしい1週間になっている。正直、すべては姪が生まれてきてくれたおかげ。本当に幸せな気持ち」
LPGAツアーで最終日最終組を回るのは今回が20回目。過去19回では11勝を挙げており、直近4回はいずれも優勝につなげている。新しく家族に加わった姪っ子へ、10年ぶりとなる全米女子プロ制覇をプレゼントしたい。(文・齊藤啓介)
