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15番でやっと来た「おはようございます」バーディ 西村優菜の明日につながるラスト4ホール

西村優菜は「75」でトータル1オーバー・39位タイと、スコアも順位も落とす3日目となったが、終盤に光るプレーをみせた。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2023年4月30日 13時00分

<JMイーグル・LA選手権 3日目◇29日◇ウィルシャーCC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>
 
「ショットがひどくて、なかなかいいラウンドはできなかったけど、気持ち的にはここまでの2日間と同じように前向きにできたと思う」。トータル3アンダーの8位タイで決勝ラウンドに進みながら、3日目に「75」と崩しトータル1オーバーの39位タイまで後退した西村優菜だが、その目線は決して下がっていない。

上位への足固めをしたかったムービングデーだが、4番パー3でダブルボギー、さらに6番でボギーと序盤から苦しい展開になった。8番ではうまく打ったバンカーショットがピンに直撃し、カップから遠ざかってスコアを落とすという不運も。それでも「ショットはよくなかったけど、いいショットを打ってもなかなかついてくれないところもあって。傾斜や、一瞬風が止んだりもあったけど、修正しきれなかったというのがきょうの反省点」と言い訳にはしない。
 
そして終盤は、納得のゴルフを続けた。そのきっかけが、5つ落として迎えた15番のパー5だった。3打目でようやく3メートルほどのチャンスにつけると、それを決める。ボールがカップに沈んだ瞬間は、目を閉じ、ようやくホッと一息という仕草も見せた。「ひとつは絶対に獲りたいと思っていたので、あそこで来てくれてうれしかった。いいバーディパットが入ってくれました。キャディさんに、そこで『おはようございます』って言いました。やっと入ったって(笑)」。長い夜がようやく明けた。
 
すると続く16番も、あとひと転がりでバーディと惜しいホールになり、17番ではアプローチが4メートル残ったものの、続くパーパットをねじ込んだ。18番もバンカーからの寄せワンでパーをセーブ。「最後の4ホールはきょうの良かったところなので明日に生かしたい」。悪いイメージを払拭する、まさに“明日につながる”プレーを続けた。
 
米ツアー参戦後、なかなか満足いく結果を残せない時間も続くが、今週は「楽しくプレーすること」を心に決めコースに立っている。きょうも「ほんとに苦しいラウンドだったけど、気持ちは楽しくラウンドできた。それが最後の4ホールにつながったと思う」と、そこはブレずにゴルフと向き合うことができた。「あした、もう一日残っているので、伸ばしたい」。上位フィニッシュのため、目標に掲げるスコアは「60台」。すっきりとした笑顔とともに、ロスでの4日間を終えたい。(文・間宮輝憲)

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