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「この地に立てるのが誇り」 渋野日向子がペブルビーチの戦いで思うこと

渋野日向子がペブルビーチでのプレーに胸を高鳴らせている。

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2023年7月6日 07時16分

<全米女子オープン 事前情報◇5日◇ペブルビーチGL(米カリフォルニア州)◇6509ヤード・パー72>

ゴルファー憧れの地に降り立った渋野日向子が大会への意気込みと喜びを語った。「やっぱりこの地に立てるのが本当に誇りに思うし、すごくうれしいこと。この場所を楽しんでやっています」。本戦を前に胸が高鳴る。

握りを元に戻した渋野日向子【大会フォト】

コロナの影響で12月開催となった2020年大会から今回で4度目の参戦。その20年大会は優勝争いの末に4位となった。21年、22年は予選落ちに終わっているが、太平洋を望む世界屈指のゴルフリゾートの景色を見れば、「楽しいです。ここにいられることってすごくないですか、と思った」と、世界のトップ選手に名を連ね、最高の舞台に立つ幸せをあらためて感じている。

今季は4月まで順調に過ごしたが、途中は故障や、その上グリップも変えたりとここ2カ月は苦しい時間も過ごした。2週前の「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」でも予選落ちを喫し「スイングのイメージが湧かない」と漏らしたが、応急処置のグリップ変更を元に戻し、今回は以前の渋野で難コースを倒しにかかる。

「難しいですよ」というのがコースの第一印象。すでに先週土曜日からコースに入り2.5ラウンドをこなしたが、小さいグリーン、深いラフ、そして海風もやっかいだ。「いまはあまり風がないけど、風がでたり寒くなったりしたらめちゃくちゃハードです」。厳しいプレーが予想されるが、それでも楽しむ気持ちが大きい。

小さなグリーンを外せば深いラフ。ここに入れないことが最優先だが、「今日は硬くなっていた」というグリーンで跳ねたボールがラフに埋まる可能性は高い。そんなときの対処法は「めっちゃ(フェースを)開いて頑張るしかないです。逃げない、負けない、くじけない(笑)」と真っ向勝負で、ペブルビーチに挑む構えだ。

当地での練習ラウンドに加え、今年からアンバサダー契約を結ぶ『FULL SWING JAPAN』のゴルフシミュレーターで仮想ペブルビーチもラウンド済み。「18番これだーみたいな」と、シミュレーションゴルフで見てきた景色が目の前に広がっており、気分も上がりっぱなし。

「もう半分終わっちゃった」とシーズン前半戦はうまくいかないこともあったが、ここからメジャー3戦を終えれば一気に秋の陣へと向かう。「後半戦に向けてきっかけをつかみたいなという感じです」と見据えるペブルビーチの戦い。「まずは4日間」と決勝ラウンドに進み、ペブルビーチを堪能する。(文・高桑均)

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