パット女王・鈴木愛も警戒するANAインスピの難グリーン

＜ANAインスピレーション 事前情報◇27日◇ミッション・ヒルズCC ダイナ・ショア・トーナメントC（6,763ヤード・パー72）＞

海外女子メジャー初戦の「ANAインスピレーション」に出場する昨年の日本賞金女王、鈴木愛。会場入りは現地時間の日曜日。18ホールを回り、この日はインコースの9ホールを回って調整を重ねた。

【連続写真】これが女王の神パット！鈴木愛の匠のパッティング

前日の練習ラウンドは、コース事情により午後2時のスタート。19時の日没間際にようやくホールアウト。いつもなら日没までパット練習を行う鈴木でも、さすがにすぐにコースを引き上げた。この日は午後からコース入り。ゆっくりとコースの確認を重ね、プレー終了後にアプローチ、バンカー練習場へと向かった。

初出場となる本大会。これまでの27ホールの練習ラウンドを終えて出てきた一言は「難しい」。総距離は6,800ヤードに迫る数字。これまでパワーヒッター向きといわれたコースへの対応策を練っている。「まずはフェアウェイを外さないことですね」とティショットの精度がカギを握る。とはいえ、フェアウェイの芝も硬く、強く吹き付ける風も弱ければ、ランも出るためそれほど距離は感じない。

そのぶん、勝敗の分け目は、セカンドショットの質による。WOWOWでテレビ解説を務める古閑美保がいうには、「アイアンショットがグリーンであまり止まらない」状態。そのため鈴木も、「ピンの奥につければチャンスだと思って」と、無理な攻めよりも、まずはグリーンに乗せるところからはじめる構え。「グリーンもクセがあって難しいんですよ」と、パット女王の異名を取る鈴木にとって、そこからまた一難待っている。

得意のパットでも一筋縄ではいかないと話すが、そこは女王。昨年21位のフェアウェイキープ率は今季14位。約5ポイントも改善されている。加えてアイアンショットのバロメーターとなるパーオン率も年々向上。神パットに加えショットも好調とあれば、十分にチャンスありと見てよさそうだ。