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西村優菜が好位置で4試合連続の決勝進出 「もう一回60台を目指したい」

西村優菜は2日目、4バーディ・4ボギーのパープレーで耐え、上位で決勝進出を決めた。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2023年4月29日 12時00分

<JMイーグル・LA選手権 2日目◇28日◇ウィルシャーCC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>
 
西村優菜が、今週を入れて残り2試合となった第1回リシャッフル(出場優先順位の見直し)に向け、大きな意味をもつ決勝ラウンド進出を果たした。ピン位置も厳しく設定された2日目に4バーディ・4ボギーと出入りの激しいゴルフにはなったが、なんとか耐え抜きトータル3アンダー・8位タイと好位置で週末を迎える。

奥に、奥に切られたピン。にもかかわらず「ティが一個も前に出ていなかった」という難しいロケーションのなかでのプレーが続いた。1番でショートサイドのバンカーからの寄せワンでパーを拾うと、3番でグリーンの傾斜も巧みに利用しピッチングウェッジで2.5メートルにつけてバーディが来る。
 
その後は2つのボギーも叩いたが、右手前のバンカーに落とした10番、そして右手前に外した11番ではしぶとくパーをセーブ。「ヤーデージブックにピンをつけているときから難しいと思っていた。9番でボギーを打って、『うわぁこの流れか』と思ったけれど、歩いているうちに切り替えられた」。このように耐えながら、「最後まであきらめずに」なんとかつかんだ決勝のチケットだった。
 
午後組ながら、初日は「68」をマーク。日本勢最上位の12位で迎えた2日目をプレーするうえでプレッシャーがあったことも否定はしない。ただ今週は開幕前から「楽しく。余裕がないゴルフはしたくない」と、気持ちを入れ替え臨んでおり、それを突き通すことは決めていた。好スタートといえども、カットラインも気にしながらのラウンド。「とにかく自分のプレーに集中して回ろうと思っていた」と歩みを進めていった。
 
ポコポコとボールが跳ねるポアナ芝でプレーする今週。しかしこの日の西村は、まだ誰も選手が足を踏み入れていない第1組でスタートし、これも幸いした。「朝イチ(のグリーン)はキレイでした(笑)。最後の方は、目で見ても分かるくらいにボコボコしていたから、早いスタートだったのは本当にラッキーでしたね」。組み合わせの妙にも後押しされた。
 
今季開幕時の優先出場順位は161位。米ツアー1年目の序盤は、どの試合に出られるかも不透明で、マンデートーナメント出場も覚悟する日々を送っている。ただそのなかでも、限られた試合のなかでしっかりとポイントを稼げば、リシャフルで中盤戦以降のスケジュールが立てやすくなる。現在28.995ptで、全体で見ると101位に位置するが、当然ながら上位に入れば入るほど、優勝で500pt、2位で320pt、3位で230pt…と得られるポイントは増えていく。そのためにも、まず予選通過が最低限の仕事になる。
 
首位との差は3打。比較的距離も短く、グリーンが小さいコースは西村のプレースタイルに合致するともいえる。「球筋的に攻めづらいホールや、逃げたホールも多かった。最初からパー狙いのホールも多かったので、そこは難しかったと思う」と振り返るが、これがメリハリのあるプレーにもつながる。
 
今週でシーズン5試合目だが、これで4試合連続の予選通過が決まった。「きょうみたいな難しいラウンドで少しでも伸ばせたら、すごく楽しみな最終日を迎えられる。まずはしっかり集中して、もう一回60台を目指したい」。上位争いに食い込み、リシャッフルが行われる2週後を楽な気持ちで迎えたい。(文・間宮輝憲)

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