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行ってからでは遅い 渡英前の徹底準備が上田桃子のキャリアハイを生んだ!【辻にぃ見聞】

行ってからでは遅い 渡英前の徹底準備が上田桃子のキャリアハイを生んだ!【辻にぃ見聞】

配信日時:2020年8月29日 13時10分

今季の海外メジャー初戦となる「AIG女子オープン」で、上田桃子が海外メジャーでのキャリアハイとなる6位に入った。コロナ禍のなか、「熊本県人に挑戦する姿を見せたい」とスコットランドへ渡った34歳は、なぜ世界最高峰の舞台で活躍できたのか。上田のコーチであり、今大会ではキャディとしてともに戦った辻村明志氏が秘話を交えながら振り返る。今回は「何もせずに行っての結果じゃない。備えたことが活きた結果」と2人は声をそろえる。今回は渡英前の準備について。

【AIG女子オープン最終日】準備がなければここまでできない!上田桃子のハイライト動画

■必要なものを徹底して練習、現地でコース対策に集中する

家族の反対もあったなかで、上田が出場を決断したのが大会の約3週前。その決断を伝えられた時に、「コーチもトレーナーも(新型コロナ感染対策による入場制限で)行けないので、キャディとしてお願いできますか」と打診を受けたという辻村氏。「これまで世界で痛い目にあってきたのも知っていますし、ここで結果を出させてあげたい」と快諾。ここから大舞台に向けての準備が始まった。

「試合が決まってからは、全英で求められるであろう技術を徹底して練習しました」。普段練習しているコース側の協力もあって、バンカー内に防犯ネットを立ててポッドバンカー対策を行い、大きいグリーンでアプローチやロングパットの練習を重ねた。

「やはりリンクスでは長い距離のランニングアプローチが必要です。最初は50ヤードのアプローチを7番アイアンで打ってみました。その後、他の番手も試していって9番アイアンが一番距離感が合った。また、グリーンを外してもパターで打てるところが多いので、日本では打たないようなロングパットの練習もやって、9番、SW(60度)、パターの3つのバリエーションで対応できるように準備しました」

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