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「年間300ラウンド」の所属コースに似た舞台 古庄紀彦が50歳ラストマッチでツアー初Vへ

シニアツアー2年目の古庄紀彦が首位と3打差から初優勝を狙う。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2025年9月21日 11時30分

<日本シニアオープン 3日目◇20日◇相模原ゴルフクラブ(神奈川県)◇6997ヤード・パー72>

国内シニアツアー2年目で大会初出場の50歳・古庄紀彦(ふるしょう・のりひこ)が、初日の首位発進から上位をキープし、首位と3打差のトータル11アンダー・3位で最終日を迎える。自身最上位は昨年「ファンケルクラシック」での4位。ツアー初優勝がかかる一日となる。

〈写真〉65歳overとは思えない! 原辰徳氏のパワフルスイング

5位で迎えたこの日は、雨が降ったり止んだりのコンディション。そのなかで、ボギーなしの5バーディを奪い「67」をマークした。出だしの1番は、左に行ったティショットをレイアップしたが、それがディボッドに入る不運。それでも「そこからパーで上がれた。流れを逃がさずに、集中切らさずにいけたかな」と、ピンチを乗り切ったことがこの日の流れにつながった。

「緊張感は毎日ありますが、やっぱり決勝ラウンドということもあって、少し力が入ってしまって…」と、メジャー今季初戦の週末を上位で迎え、緊張感は高まっていた。スタートホール以外でもピンチは何度かあった。「パターがしのいでくれていたおかげです」とパーセーブを重ね、スコアを崩すことなく18ホールを完走した。

今季7試合のうち2度のトップ10入り。ワーストも38位と安定している。その要因の一つになっているのは、「老化防止です。どんどん衰えていくと思うので、しっかりキープするように」と今年から始めたパーソナルトレーニング。体幹トレーニングをメーンに月3回ほどの頻度で行っている。「(スイングの)バランスが良くなった気がします。ふらつかなくなった」と効果を感じている。

普段は自身が所属する茨城県・筑波カントリークラブで、「自分の練習も兼ねて」とラウンドレッスンを行いながら練習に励んでいる。大学卒業後に研修生として過ごし、そのまま所属プロになった。「年間300ラウンドくらいしています」と、練習場よりもコースにいる時間のほうが長い。

今大会の舞台となる相模原GCと筑波GCは、ともにフラットなコースで松林にセパレートされており似ているという。「今回はやりやすい。林のプレッシャーにも慣れている」と好印象を抱いている。

そんな相性のいいコースで狙うのは「もちろん優勝です」。来週26日は51歳の誕生日。50歳としてのラストマッチでツアー初優勝をつかみ切りたい。(文・高木彩音)

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