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元巨人軍・原辰徳が『82』発進 キャディはベスト“63”の実力者「野球ならピンチヒッターが…」

大会初出場、読売巨人軍の元監督・原辰徳が初日を終え、2日目に意気込んだ。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2025年9月18日 18時48分

<日本シニアオープン 初日◇18日◇相模原ゴルフクラブ(神奈川県)◇6997ヤード・パー72>

大会初出場となった読売巨人軍の元監督・原辰徳は、2バーディ・10ボギー・1ダブルボギーの「82」で初日をプレー。「いい緊張感で。そこはともかくとしても、一応、(18ホール)回れたというところは非常に満足しております」と笑顔を見せる。

〈連続写真〉65歳を超えているとは思えない! 原辰徳氏のパワフルスイング

7000ヤード近いセッティングで、ラフも前日よりやや伸びているコンディション。グリーン上はボールが跳ねやすく難しい状況だったが、2つのバーディを奪った。「よかったです。あすは、バーディ3つ取ります」と力強く意気込んだ。

スタートホールから多くのギャラリーが原の組に集結。なかには野球時代のファンたちが“原辰徳”と刺繍が入ったタオルを掲げたり、巨人のユニフォームを着用して応援するひとたちもいた。「ありがたいことです。私は野球人ではありますけれども、ファンがあってのプロゴルフ界であり、プロ野球界であるということに変わりはないと思います」と感謝を込めた。最終ホールまで声援が飛び交い、大盛況となった。

予選ラウンドは、国内男子ツアー通算16勝、シニア2勝の伊澤利光、国内シニア通算24勝に加え、アジアンツアー10勝を誇るプラヤド・マークセン(タイ)の注目組に入った。「ナショナルオープンの中でも、彼らは世界のトップに君臨をしているひとですから。そういう意味では、プロとしての姿をしっかり見させていただいた」。プレー中は伊澤と会話を交わす場面もあり、改めてプロゴルファーの力を間近で感じた。

相模原GCは、自身が所属するゴルフ場。「勉強になりました。同じ相模原ゴルフクラブでも、なかなかこういうセッティングはお目にかかれない。やっぱりグリーンも早いですし」と熟知しているホームコースもメジャー仕様に変われば別物。そんな舞台で、同ゴルフ場のメンバーで、過去6度のクラブチャンピオンに輝いている秋元一男(かずお)さんをキャディに起用し、今大会に挑んだ。

秋元氏は日大ゴルフ部出身で、2013年「関東アマチュアゴルフ選手権」優勝という経験の持ち主。一時は競技から離れていたこともあったが、今年もアマチュア競技に出場している。ベストスコアは「63」の実力者だ。同ゴルフ場の会員同士という縁で、過去には原とダブルスでタッグを組んだ経験もある。今回は1カ月ほど前にキャディの依頼があり『喜んで担ぎます!』と引き受けた。

「野球の世界だと“ピンチヒッター”が許されるのですが、ゴルフの場合はそれが許されません」と冗談交じりに話し、報道陣の笑いを誘った。「この上ない強いパートナーです」と大信頼を置く相棒と協力しながら第2ラウンドに挑んでいく。(文・高木彩音)

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