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2度目の“台風V”なるか 加瀬秀樹が10年越しの大会2勝目へ好発進

2度目の“台風V”なるか 加瀬秀樹が10年越しの大会2勝目へ好発進

配信日時:2020年10月8日 17時21分

<日本プロゴルフシニア選手権大会 住友商事・サミットカップ 初日◇8日◇サミットゴルフクラブ(茨城県)>

台風14号が接近する中、朝から雨が降り続き気温もぐっと低下する中で開幕した、シニアプロナンバーワン決定戦「日本プロゴルフシニア選手権大会 住友商事・サミットカップ」。雨でラフが重くなっているうえに、総距離も7023ヤードと決して短くなく、シニアにとっては過酷な条件下での戦いだが、その中で4バーディ・3ボギーの1アンダー・6位タイと好スタートを切ったのが60歳の加瀬秀樹だ。

今年シニアデビュー 藤田寛之のスイング【連続写真】

本大会では、シニアデビューの2010年にシニア初優勝を遂げている。レギュラーツアーにも参戦していた当時と比べれば、当然ゴルフへの取り組み方は変わってくる。「うまくなったことはないよ(笑)。年とともに飛ばなくなるし、どんどんヘタになっていく。そこをどうこらえるかだよ」と苦笑い。昨年は中々成績を出すことができず、流れを断ち切るためにスイング改造を行うなど試行錯誤を続けてきた。「年齢によって変わる中で、何を見つけられるかを日々考えながらやっている」と、初優勝時から比べれば衰える部分はあるが、それでも上を目指す本質は変わらない。

「ゴルフって完璧がない」というのは、長年のキャリアからくる言葉。100点がないからこそ、常に上を目指してクラブも新しいものが出ればまず試してみる。今週もドライバー、フェアウェイウッド、パターを一新。「新しい物好きだからね。ほぼ新しいものでドキドキだったけど、それがうまくかみ合ってくれた」と好スタートにつなげた。

10年ぶりの大会2勝目を視界に捉えたが、実は当時も初日から台風がらみの強い雨に見舞われた。2010年大会は予選ラウンドが連日サスペンデッドとなったが、決勝は天候が回復して72ホールを完遂。今年も週末にかけて台風の影響が心配されえるが、「なんとか4日間やりたいですね」と願うのは好調のあかしか。「アンダーパーなら最高でしょう」と、胸を張ってコースをあとにした。

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