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「練習していつかは勝ちたい」 小祝さくらは3度目のプレーオフも無念のV逸

小祝さくらは2週連続で鈴木愛の前に屈し、節目の10勝目を逃した。

所属 ライター
臼杵孝志 / Takashi Usuki

配信日時:2024年3月17日 19時41分

小祝さくらはプレーオフで鈴木愛に敗れ、通算10勝目はおあずけに
小祝さくらはプレーオフで鈴木愛に敗れ、通算10勝目はおあずけに (撮影:佐々木啓)

<Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 最終日◇17日◇鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島県)◇6456ヤード・パー72>

また勝てなかった。悪天候のためセカンドカットが実施され、9ホールの短縮競技となった最終日。プレーオフにもつれこんだ優勝争いで、小祝さくらは2週連続で鈴木愛に屈した。18番パー4でのプレーオフ2ホール目。2メートルのパーパットがカップの右をすり抜けると、敗者は静かに勝者に歩み寄って祝福のハグをした。

ノリノリできつねダンスを踊る小祝さくら【写真】

「ワンカップ右を狙ったけど、ちょっと強かった。悔しさしかないんですけど、たくさん練習をして優勝できるように頑張りたいと思います」

トータル7アンダーで鈴木、竹田麗央と並んで出た正規の9ホールは13番パー5からの2連続バーディなどで3つ伸ばした。悔いが残るとすれば、1メートルを外した16番パー5のバーディパット。ツアー通算10勝目を逃した大きな分岐点だった。

「短期決戦だったので、毎ホール、バーディを狙っていく気持ちでプレーした。最後は自分のミスで負けたので、それが実力です」

3度目のプレーオフも勝利を手にすることはできなかった。ツアー初優勝を目指したプロ2年目だった2018年の「ゴルフ5レディス」は申ジエ(韓国)に敗れ、涙を流した。21年の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」は今大会の鈴木と同じく2週連続優勝が懸かっていた稲見萌寧の前に2ホール目で力尽きた。

3日間45ホールでボギーは初日の11番パー4の1つだけで、フェアウェイを外したのは3度だけ。誰よりも安定したプレーを続けたが、勝利の女神を振り向かせることはできなかった。「全部負けてしまっているので、いつかプレーオフで勝てればいいなと思います」。

新たな宿題が小祝をさらに強くする。(文・臼杵孝志)

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