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ラッキー、クッキー? ハーフで充電の山内日菜子が2勝目へ絶好スタート

首位タイ発進を決めた山内日菜子。7カ月前の劇的Vが“フロック”ではないことを証明するときだ。

所属 ライター
田中宏治 / Koji Tanaka

配信日時:2023年10月27日 19時48分

劇的な初Vから早7カ月。山内日菜子が堂々と2勝目を狙いにいく
劇的な初Vから早7カ月。山内日菜子が堂々と2勝目を狙いにいく (撮影:佐々木啓)

<樋口久子 三菱電機レディス 初日◇27日◇武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)◇6650ヤード ・パー72>

3月に劇的なツアー初優勝を飾った山内日菜子が「67」をマーク。5アンダーで首位タイ発進を決めた。第1ラウンドを終えて首位に立つのは優勝した「アクサレディス in宮崎」、9月の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」(8位タイ)に続いて今季3度目。「優勝した時よりもいい」というショットを武器に2勝目を狙う。

原英莉花、いい笑顔です【写真】

「ティショットが良くて、フェアウェイキープが100%だったので、それがいいセカンドを打てた要因だと思います」。予選落ちした先週の2日目はフェアウェイキープ率50%。1週間で一気に調子を取り戻した。ただし、大きく何かを変えたわけではない。「このコースはフェアウェイが広めだと思うので、リズム良く振り切ることを意識しました」。スイングを修正することよりも、気持ちよく振り抜くことがポイントだった。

この日は4つのパー5で3バーディ。「16番は7メートルが入ったので、少しラッキーなところもありましたけど、2つはしっかりマネジメントして、いいバーディだったと思います」。1番は80センチ、18番は1.5メートルと、いいポジションからの3打目をきっちり寄せた。

その一方で、唯一のボギーもパー5の9番だった。「フェアウェイから80ヤードぐらいの3打目が、すごい変なミスでバンカーに入って目玉になりました。ちょっと引きずっていたんですけど、ハーフターンで休憩があって、スタートホールに置いてあったクッキーを食べたら忘れられて、切り替えて後半に臨めました。クッキーは主催者さんが用意してくださったものだと思います」。後半だけで4バーディ。もしもハーフターンで待ち時間がなければ、クッキーが用意されていなければ、全く違う展開になっていたかもしれない。

シーズン終盤に差し掛かり、例年であれば、来季の出場権が気になる時期だ。「プロになってからQTを受けなかった年がない。切羽詰まった感じがないのは初めてです」。優勝したことで来季の出場権は確保済み。しかも、最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」の出場も決まっている。

「リコーで宮崎に帰るのが楽しみ。調子が悪い時でも、リコーで頑張ろうと思うと余裕を持ってゴルフができています」。初優勝は地元・宮崎で挙げたもの。ここで2勝目を手にして、次は宮崎に凱旋する。(文・田中宏治)

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