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阿部未悠がロケットスタートで暫定トップ 苦手な第1R克服に「2日目の気分なのかな?」

濃霧の影響でサスペンデッドになった第1ラウンド。ツアー未勝利の阿部未悠が7アンダーで暫定トップに立っている。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2023年6月3日 19時25分

ロケットスタートを決めて笑顔を見せる阿部未悠
ロケットスタートを決めて笑顔を見せる阿部未悠 (撮影:上山敬太)

<リシャール・ミル ヨネックスレディス in 朝霧 2日目◇3日◇朝霧ジャンボリーゴルフクラブ(静岡県)◇6687ヤード・パー72>

台風2号に伴う線状降水帯の影響で初日が中止。2日目もスタート時間が4時間30分も遅れ、さらに第1ラウンドは濃霧によりサスペンデッドとなった。全体で1組しかホールアウトできない“超異例”なラウンドで、16ホールを消化した阿部未悠が7バーディ・ボギーなし。7アンダーで暫定首位に立っている。

「ショットも良かったですし、パターも入ってくれたので、いいリズムで回ることができたかな」という一日。アウト2組目として午後0時10分にスタートすると、3番でチップインバーディからいきなりの3連続バーディを記録した。8番パー3もバーディとして折り返し。

後半に入ると、11番パー4で残り147ヤードから5メートル、12番パー5では50センチにピタリと寄せて連続バーディ。15番でも伸ばして、終盤の16番へと差し掛かった。

だが、このあたりからいきなり霧が濃くなり始める。ティショットを放ったのち、2打目地点へと向かうと残り160ヤードほどから「ピンがギリギリ見えるか見えないかという感じ」。それでも「打つか迷ったんですけど、見えた瞬間にみんなで打って、グリーンまでいけた」と状況を振り返る。

そんななか、ピンチを迎える。この2打目がグリーンの右サイドに外れると、アプローチが寄せきれず3.5メートルほどショートした。だが、「グリーンに上がれば、近い距離は全然大丈夫だった」とカップのど真ん中から沈めてパーセーブ。ここでプレーを終えることとなった。

36ホールの“短期決戦”とあって、このロケットスタートで初優勝をグッとたぐり寄せた。だが本人は「(短縮競技は)あまり経験しているわけでもないし、スロースターターだったので、あまり得意ではないと感じていた」。これは今季の第1ラウンド平均ストローク『72.8298』で48位という数値にも表れている。

しかしながら、同じく短期決戦となった今年4月の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」でも2位タイと結果を残している。「短縮競技の時は(第1ラウンドが)2日目の気分なんですかね? 最初からエンジンをかけていかないといけない、という意識がどこかにある」と話す。ちなみに、第2ラウンドは平均ストローク『70.5023』で4位と得意にしている。

まだ正規の18ホールを終えていないが、「せっかくきょうはいいプレーができたので、あすも続けてできたら」とタフな日曜日を見据える。まずは第1ラウンドの残り2ホールを切り抜け、「まず1勝」という目標に最も近い位置で最終ラウンドを迎えたい。(文・笠井あかり)

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