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「17番と18番はシビれました!」阿部未悠が佐久間朱莉との一騎打ちを制し悲願初V

23歳の阿部未悠が涙のツアー初優勝を果たした。

所属 ALBA Net編集部
神吉孝昌 / Takamasa Kanki

配信日時:2024年4月7日 18時08分

後半で猛攻。23歳の阿部未悠が念願の初優勝をつかんだ
後半で猛攻。23歳の阿部未悠が念願の初優勝をつかんだ (撮影:鈴木祥)

<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日◇7日◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6535ヤード・パー72>

首位タイから出た23歳のプラチナ世代・阿部未悠が8バーディ・1ボギーの「65」と圧巻のパフォーマンスを披露。トーナメントレコードとなるトータル15アンダーで同組の佐久間朱莉に競り勝ち、念願のツアー初優勝を飾った。

歓喜の涙を流す阿部未悠【写真】

「『そろそろ優勝できるよ』とか、たくさんの方に言ってもらった。自分でも優勝したい、もっといいスコアを出したいとずっと思っていたので、やっとできたかな」

2季連続でシード権を獲得した阿部だったが、今季は5試合に出場して2度の予選落ちなど、思うようなゴルフができなかった。そこから今週は初心に戻り、「楽しんでゴルフをすること」をテーマに掲げて臨んだ。

初日は5連続バーディをマークするなど3アンダー・5位タイ発進。2日目はボギーなしの「67」をマークし、トータル8アンダー・首位タイで最終日最終組に入った。

初優勝への重圧がかかる最終日も“自然体”を貫いた。前半を2バーディ・1ボギーでまとめると、14番からは怒とうの4連続バーディ。佐久間と並んで迎えた17番のサードショットでは、残り76ヤードを56度のウェッジで放って約1.5メートルに。この日8個目のバーディを奪って単独首位に躍り出た。

最終18番では2打目を奥のギャラリースタンド側に打ち込んでしまうも、それも“想定内”。このオフに力を入れて取り組んできたアプローチで難なくピンにつけると、ウイニングパットを沈めて、涙の初優勝となった。「さすがに17番と18番はシビれました!」。優勝会見では笑顔で振り返った。

同学年には古江彩佳、西村優菜、親友の吉田優利など米ツアーで活躍するそうそうたるメンバーがそろう。「プラチナ世代とか言われておきながら、私はそのグループにはいないなぁー、とずっと思っていたので。実際、成績が出ていたわけでもないですし。焦りはなかったのですけど、私も早く上にいきたいと思っていたので、本当に良かった」。

今後は複数回優勝、そして聖地・セントアンドリュースで行われる海外メジャー最終戦「AIG女子オープン」(全英)への出場を目指す。「この1勝で終わらずに。これからどんどん調子を上げていきたい」。目標の実現に向けて力を込めた。(文・神吉孝昌)

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