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初優勝で「少しホッとしています」 3年前に悔し涙流した地で佐藤心結が今度は“うれし泣き”

国内女子ツアーの最終ラウンドが終了した。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年10月6日 15時17分

佐藤心結がプロ3年目でその真価を見せつけた
佐藤心結がプロ3年目でその真価を見せつけた (撮影:佐々木啓)

<スタンレーレディスホンダ 最終日◇6日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6610ヤード・パー72>

プロ3年目の初優勝を挙げたのは、佐藤心結にとって特別な場所だった。「思い入れのあるコースと、思い入れのある大会で初優勝することができて、とてもうれしく思います」。2位に2打差をつけるトータル15アンダーでようやく悲願が成就すると、すぐに涙を拭った。

優勝を決めて涙…【写真】

河本結と並ぶトップタイから出た最終日は、前半が2番で喫したボギーのみと序盤から足踏みが続いた。しかし後半11番でようやくこの日初めてのバーディを奪うと、14番からは圧巻の4連続バーディ。河本や、同学年の尾関彩美悠らの追跡を振り払った。

夏場を過ぎても本調子が出なかった今季は、この試合前までの28試合で予選落ちが17試合と苦しい時間を過ごしてきた。メルセデス・ランキングも84位と低迷。ルーキーイヤーから守っていたシード権すら危うい状況だったが、「ゴルフ5レディス」3位など、徐々に本来のスイングを取り戻しつつあったタイミングでの優勝でもあった。

まだ茨城県にある明秀学園日立高3年のアマチュアだった2021年大会で、一躍脚光を浴びた。渋野日向子、木村彩子、ぺ・ソンウ(韓国)とのプレーオフに加わる活躍。最後は渋野の優勝で幕を閉じたが、プロテスト受験直前に大器と期待される存在に。その時は悔し涙を流したが、今度は歓喜の涙に酔いしれることができた。

プロ入り後は川崎春花、櫻井心那、そして竹田麗央ら、同じ2003年生まれの通称“ダイヤモンド世代”が早々に優勝をつかむなか、頂点にはなかなか手が届かなかった。「ファンのみなさまにやっと恩返しすることができたなぁと少しホッとしています。これからも2勝、3勝と優勝できるように頑張ります」。ひとつ肩の荷をおろした21歳が、旋風を巻き起こす世代の活躍に、今後、さらなる拍車をかけていきそうだ。

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