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浮上のきっかけへ「球が高く上がって距離も出る」 19歳・清本美波はツアー初登場の“超最新シャフト”でプロ初のメジャーへ

プロとして初のメジャーを戦う清本美波。浮上のきっかけに、1本のシャフトを選んだ。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年5月8日 07時00分

清本美波が新シャフトに手応え。「球も高く上がって距離も伸びました」
清本美波が新シャフトに手応え。「球も高く上がって距離も伸びました」 (撮影:福田文平)

<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 事前情報◇7日◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)◇6665ヤード・パー72>

プロ2年目の清本美波が、転向後初のメジャー大会に胸を躍らせる。「楽しみという気持ちが強い。でもそれ以外は変わりません」。大舞台を前にしても、物怖じはしない。

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今季はQTランキング25位で開幕をレギュラーツアーで迎えたが、ここまで苦しい戦いが続いている。7試合の出場で予選通過は「アクサレディス」(43位)のみ。先週は途中棄権した。なかなか結果が出ないなかで迎えたメジャー大会。その練習場では真剣にクラブを見直す姿を見かけた。

現在の課題が、「アイアンの球がずっと低くて(グリーンで)止まらない」という点。その克服のため、新たにシャフトのテストを繰り返したなか、今回、選んだのは見慣れない1本だった。本体には『MCI』の文字。藤倉コンポジットのアイアン用シャフトの新作のようだ。

「カーボンなので(球が)上がりやすく、もっと楽にゴルフができるかなと思った。もともと、アマチュア時代にはMCIを使っていましたし、カーボンだったので、すぐに替えられました」。さらには、「スピン量も変わらず、球が高く上がって距離も出る。それがうれしいですね。ロングアイアンを打つ機会が多いので、これで勝負できるかな。ピンを直接狙えるのはうれしいです」とも。まさに悩みを解決する1本だったようだ。

ツアー担当者から、より詳しい性能を聞き出そうとしたが、「まだ何も答えられないです…」と口をつぐむほどの最新作。立て直しをはかる19歳は「今週、使います!」と、開幕前から力強く宣言もした。

これに加え、アイアンのライ角も調整。「もともとアップライト目だったけど、手元を低めにアドレスするタイプで、背も低い(153センチ)から、余計アップライトになりやすい。それでフラットにしてもらって、おさまりがよくなるようにしました。力が入った時に余計に曲がるので、それが減って欲しい。コントロールしやすくなりました」。これもカチッとハマったようだ。

これだけでなく、4番、5番が入っているユーティリティも同社の『スピーダーNX HB』を含めテスト中。このUT用のシャフトについては「飛びすぎるくらいで、ありがたい。まだどれくらい飛ぶか慣れていないので、徐々に打ちながら替えていきたい」と、ここから手に馴染ませていく。今季のパーオン率は54.7009%の89位。グリーンを狙うクラブを中心に、見直しを進めていく。

新たなアイアンシャフトについては、「シンプルでかっこいい。好きな色合いです。もともとグレー、黒、白みたいな色が好き」と、視覚面でも安心感が得られるようだ。

「何位に入りたいとか順位は決めず、今はボギーを減らしていきたい。最近はボギーが先に来てしまうし、バーディが先行すれば流れも変わると思う」。今週、対峙するのは硬くて速いメジャー仕様のグリーン。新シャフトの効果で高く上がるボールのように、この大舞台で浮上のきっかけをつかみたい。

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