<北海道meijiカップ 2日目◇8日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6709ヤード・パー72>
「洋芝に苦手意識があった」と話す安田祐香が、苦手克服と言わんばかりに5位タイからトータル5アンダーの首位タイに浮上し、最終日を迎える。
洋芝が舞台となる北海道決戦において、昨年は「ミネベアミツミレディス」、「ニトリレディス」ともに予選落ち。洋芝との相性の悪さを感じていた。
「打ち方が変わってしまう。ドローの時、いつも手前から滑るイメージが引っかかってしまうので、上から入れたくなる」
やわらかく、ボールが沈みやすい芝質に対して、こうした苦手意識があり、試合のあとはスイングの感覚まで狂いやすいことに悩んでいた。
そこへメスを入れるため、プロコーチの大西翔太氏にもアドバイスを求めた。「自分で思ったことを質問して。『それがいいんじゃない』とか」。こうしたやり取りを重ねながら洋芝対策を講じた。その成果か「割とできていた」と、上から打ち込まない意識を実践できたことに手応えを感じている。
初日は「69」。序盤は雨も降り、風も吹いた2日目も4バーディ・2ボギーの「70」をマーク。16番パー4では、この日のハイライトも生まれた。
ラフからのセカンドショットは、ランまで完璧に計算されたかのようにボールはカップへ向かって転がり、わずか横に止まった。もう少しでショットインイーグルという一打だった。「奥1メートルくらいについたと思ったんですが、意外と近かったです」。さらりと振り返るが「難しい中でいいゴルフができているので自信になっている」と、ここまでのプレーにうなずいた。
「初優勝は実感がなくて。2勝目のほうが流れを作りやすかった」。一昨年、27ホールに短縮された「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で初優勝を挙げ、昨年4月の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」では河本結との雨中のプレーオフを制して2勝目をマークしている。
ツアー3勝目へ「特別意識はしていないですが、上を目指して」と淡々と話す。言葉とは裏腹に、勝利へ虎視眈々とクールなまなざしを向けた。(文・齊藤啓介)
