ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ
注目!
ツアー情報

深さ3m超のバンカーに入れて“よしっ” 首位発進の柏原明日架が向き合う課題

バンカーショットはお手の物。柏原明日架が今季2勝目へ好スタート。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2025年9月7日 09時03分

<ゴルフ5レディス 2日目◇6日◇ゴルフ5カントリー オークビレッヂ(千葉県)◇6505ヤード・パー72>

グリーン面と3メートル以上の高低差のあるガードバンカーには、誰も入れたくはないだろう。18番パー4のグリーン左サイドには、その規模のバンカーがある。この日はグリーン左奥にピンが切られ、そのバンカーにつかまって脱出するのに複数回を要し、スコアを落とす選手もいたほどだった。

【写真】うーん、高い… これが18番のバンカー

しかし、柏原明日架は違った。ボギーなしの8バーディで迎えた最終18番。ピンまで165ヤードの2打目を6番ユーティリティで打つと、グリーン左のバンカー方向に飛び、そのまま砂に消えた。だが、キャディを務めた森守洋コーチは、打ち出した瞬間、心の中で「よしっ」と思い、柏原自身も「左のミスはOK」と難度の高いバンカーにつかまろうとも、涼しい顔をしてグリーンに向かっていた。

6年ぶりに優勝(通算3勝目)を挙げた「NEC軽井沢72ゴルフ」の時から、悪癖と向き合う取り組みは始まっていた。柏原の悪癖は左にハザードや行ってはいけないゾーンがあると、フェードヒッターにも関わらず右に打ち出してしまうことだ。

フェードヒッターは本来、ターゲットより左に打ち出して、右回転で目標に向かうことでチャンスにつく。しかし柏原は、左に障害物があると、それに反応して右に打ち出していた。

18番はまさに課題のシチュエーションだった。「今までだと悪い癖が出て右にペラっていたと思います。だけど、しっかり左に打ち出せました。ボールのライがツマ先上がりだったこともあり、狙い通りのフェードはしませんでしたが、左に打ち出せたことはよかった」。そのことが分かっているから森コーチは喜び、柏原もこの一打に合格点をつけた。

今季サンドセーブ率1位の柏原にとって、深いバンカーもたやすいもの。56度ウェッジで1メートルに寄せてしっかりパーセーブをして、「64」のラウンドを締めくくった。

この日のラウンドを振り返ると、「取り組んでいることができた回数が、ここ数試合の中では多かった。かなり近い距離のバーディチャンスにつけることができていました」。前半5番からの5連続バーディを含む8バーディには、納得のいく要素が多かった。6年ぶりに優勝したときは「パットが入ったから」とショットの手応えはなかったが、この日は違う内容でスコアを作れた。

「もっと上にいくため」の課題への取り組み。今週は年に一度の森コーチがキャディを務める中で、しっかり向き合った結果だ。「今日は3回くらいできなかったので、あしたは完璧にできるように」。父・武道さんを含めてコーチ2人体制で向き合う課題をクリアできれば、優勝争いの回数も増やせる。それを裏付けるような首位発進。最終日は“完璧”にこなして、4勝目を手繰り寄せたい。(文・小高拓)

関連記事

【この大会のニュース】

読まれています

JLPGAツアー 週間アクセスランキング

ランキングをもっと見る

大会情報

  1. 国内男子
    開催中
    2025年12月4日 12月7日
    ゴルフ日本シリーズJTカップ
  2. 米国男子
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ヒーローワールドチャレンジ
  3. DPワールド
    速報中
  4. DPワールド
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ネッドバンクゴルフチャレンジ
  5. アマチュア・その他
    開催前
    2025年12月4日 12月8日
    LPGA Qシリーズ(最終予選)
  6. アマチュア・その他
    開催中
    2025年12月2日 12月5日
    JLPGAファイナルQT

おすすめコンテンツ

関連サイト