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上田桃子はまだ終わらない 目指すはリコーでのフィナーレ「結果を求め、勝負に徹したい」

有終の美を飾れるか。上田桃子が最終戦への切符をつかみにかかる。

所属 ライター
臼杵孝志 / Takashi Usuki

配信日時:2024年11月14日 07時00分

上田桃子が最終戦への切符をつかみにかかる
上田桃子が最終戦への切符をつかみにかかる (撮影:上山敬太)

<大王製紙エリエールレディス 事前情報◇13日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6575ヤード・パー71>

今季限りで第一線から退くことを表明している上田桃子は、最後まで試行錯誤していた。前週の「伊藤園レディス」は今季6度目の予選落ち。プロアマ大会を終えた38歳のベテランは「なかなか調子が上がらない。う~ん…という感じです。技術的な方にいってしまって、フィーリングが出せず、イメージと実際に打ったものが一致しない。感覚がなかなか出ない。しっかり準備したかったけど…」と表情もさえない。

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現在のメルセデス・ランキング(MR)は46位。出場者が今季優勝者とMR上位者の40人に限定される来週の今季最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」(21~24日、宮崎CC)でツアー生活にピリオドを打つには、単独8位以上が最低条件となる。2007年には最年少(当時)で賞金女王に輝き、ツアー通算17勝(米ツアー1勝を含む)を積み上げてきた。

だが、メジャーでは勝てていない。最後のビッグタイトル挑戦のためには、まずボーダーラインにいるMR37位のリ・ハナ(韓国)を逆転しなければならないが、その差は70.21ptで順位で言えば単独8位が最低限の目安になる。今季29試合でトップ10が3度のベテランにとって、ハードルは決して低くはない。

ただ、時間は止まってはくれない。「最終的にはいつも自分は泥臭くやってきた。自分の持っているものを全部出し切って来週につなげたい」。覚悟は決めている。この大会は07年に優勝し、賞金女王を決めた。主戦場を移していた米ツアーでシードを失い、翌年からの日本ツアー復帰を決めた13年の大会は、単独6位以上が条件だった2年ぶりの国内シード復帰を3位に入ってクリアした。

長いプロ生活の節目の舞台ともなった思い出の大会。「感傷的な思いはないし、そんな余裕もない。最後だから楽しみたい、というのもない。ポイントを稼いで、リコーに…。今はそれだけしか考えていません。プロゴルファーなので結果を求め、勝負に徹したい」。腹はくくっても、最後の最後まで試行錯誤するのが上田桃子のスタイル。その先に笑顔のフィナーレがあるはずだ。(文・臼杵孝志)

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