ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ
注目!
ツアー情報

桑木志帆がメジャー初優勝に王手 “つかんで離さない”ロブスター柄のパンツは完全Vの意思表示?

桑木志帆が2位に3打差で自身初のメジャーVへ挑んでいく。

所属 ライター
臼杵孝志 / Takashi Usuki

配信日時:2024年11月23日 17時54分

ロブスターパンツで桑木志帆が首位をキープした
ロブスターパンツで桑木志帆が首位をキープした (撮影:福田文平)

<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 3日目◇23日◇宮崎カントリークラブ◇6497ヤード・パー72>

つかんだら絶対に離さない。国内メジャー初制覇を狙う桑木志帆の思いはウェアにこもっていた。白地にハサミがある赤い甲殻類のプリントが施されたパンツ。4バーディ・1ボギーの「69」とただ一人、3日連続で60台で回り、トータル12アンダーで初日からの首位をがっちりキープした21歳が声を弾ませ、念を押した。

岩井ツインズが史上初のツーサムでお揃いコーデ【写真】

「あれはザリガニじゃないですよ。ロブスターです。間違えないでください。お高いエビです。つかんで離さないって、わけじゃないけど、エビは大好き。(ウェアも)気に入っています。おとといの夜は伊勢エビも食べました」

今季のメルセデス・ランキング1位が決まった1学年下の竹田麗央との最終組。若き女王を相手にしても臆することはなかった。1番は残り137ヤードの2打目をピンそば2メートル、2番は3メートルを沈める先制パンチの2連続バーディ。490ヤードの9番パー5は3日連続で2オンに成功し、5メートルのイーグルパットは惜しくも外したが、難なくバーディを奪った。

時おり強い風が吹き、ピンポジションも難しかった一日。「トータル的にはボチボチです。きのうとは全然状況が違うなか、うまくできた方だと思います」。フェアウェイキープ率は64.2%(9/14)で、3日間平均は50%(21/42)。さらに3日間のパーオン率は66.7%。スコアメイクに欠かさない2つのスタッツが低調でも、トップをキープしている大きな要因の一つはキラリと光る小技の冴えだ。

グリーン左横のバンカーにティショットを落とした8番パー3は2打目をピンそば50センチにピタリと寄せた。2オンを狙った13番パー5は左足上がりの難しいライからピンに寄せ、2パットでパーをセーブした。

「バンカーは得意です。昔から練習していました。理由はよくわからないけど、楽しい。小学生のときくらいだと思うけど、練習場にあったバンカーで3時間くらい打っていました」

会場の宮崎CCのバンカーの砂は、女子ツアーでは珍しい黒土。粒子が小さく重い海砂を使用し、難度は高いが、幼いころからの“砂遊び”で自然に培った感性で苦手意識はない。「踏んだ感じは硬く感じるけど、意外と砂が入っていてやわらかい。でも、スピンをかけようと思えば、かけられるので、いつも通りに振っています」。まさに、好きこそ物の上手なれの適応力。厄介なティフトン混じりのグリーン周りのラフからもしっかりパーを拾い、3日間でボギーはわずか3個の安定感を誇っている。

スタート時の2位との3打差をキープして迎える最終日。このまま逃げ切ることができれば、国内メジャーでは9月に行われた「日本女子オープン」の竹田麗央に続き、日本選手では11人目(12度目)の完全Vを達成する。

「あまり意識してないけど、差が縮まってきたら多分しちゃうかな。あすが初日だと思って、いつも通りに頑張りたいです」。6月のツアー初優勝からシーズンを締めくくる3勝目で1年を終わりたい。「明日もロブスターのパンツでプレーしようかな」。気持ちは自然体。王手をかけたメジャー初Vはこのまま離さない。(文・臼杵孝志)

宮カンのネコちゃんがかわいすぎる件【写真】

関連記事

【この大会のニュース】

読まれています

JLPGAツアー 週間アクセスランキング

ランキングをもっと見る

大会情報

  1. 国内男子
    開催中
    2025年12月4日 12月7日
    ゴルフ日本シリーズJTカップ
  2. 米国男子
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ヒーローワールドチャレンジ
  3. DPワールド
    速報中
  4. DPワールド
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ネッドバンクゴルフチャレンジ
  5. アマチュア・その他
    開催前
    2025年12月4日 12月8日
    LPGA Qシリーズ(最終予選)
  6. アマチュア・その他
    開催中
    2025年12月2日 12月5日
    JLPGAファイナルQT

おすすめコンテンツ

関連サイト