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「ペース配分も技術」長い一日で吉田優利が心得た2つのこと

長丁場もなんのその。好調・吉田優利が灼熱の小樽で好スコアをマークした。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2023年8月26日 08時45分

姉弟子・上田桃子とともに灼熱の小樽で奮闘をする吉田優利
姉弟子・上田桃子とともに灼熱の小樽で奮闘をする吉田優利 (撮影:福田文平)

<ニトリレディス 2日目◇25日◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇6695ヤード・パー72>

この日、31ホール目。吉田優利は最終9番パー5をバーディで締めくくった。バンカー越えの40ヤードのアプローチから手前4メートルにつけると、これを決め切った。「あそこ(3打目)と次のパット(4打目)に向けたペース配分。最後のホールに、きょう一日がギュッと凝縮されていたと思います」。

クルッと回る英莉花さん【写真】

異常な猛暑のなか、長丁場のプレーを強いられたが、未消化だった第1ラウンドの13ホールと第2ラウンドの18ホールを分けて考えた。気を付けたのはふたつ。「力の配分とエネルギー補給の配分。31ホール目に疲れ切って触れないとか、そういうのがないように」。そしてそれを、見事に体現した。

力の配分については、番手の距離より少し長い距離が残ったときに、「いつもは強く振っていかせるところを、1個上の番手を持って抑えて打った」。マン振りすることは控えて、余力を残した。

そして、エネルギー補給の配分。「食事を細かく分けるタイプで、あまり一気には取らない」と自身を形容するが、今回ばかりはクラブハウスのレストランでインターバルを過ごした。「そこは頑張って、ご飯を食べてから出ました」と力を注入して外に出ると、練習はショートゲームの15分のみ。体力を蓄えて、それが最後まで空にならないように意識した。

予選ラウンドを「70」、「68」でまとめて、トータル6アンダーで暫定首位に立った。体力勝負の様相も呈したなか、「いま元気なままで上がれたのは、いままでの積み重ねが成果として現れたかな」と、日頃のトレーニングや食事管理にもうなずく。「エネルギー配分、ペース配分とか、そういうところも“技術”かなと思う」。イレギュラーな状況にも対応した。今季のメジャー覇者の強さは、ここにあるのかもしれない。(文・笠井あかり)

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