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ルーキー・政田夢乃はV逸で涙 痛恨池ポチャに「甘かった」

政田夢乃は最終18番で痛恨のダブルボギー。新人一番乗りの優勝はならなかった。

所属 ライター
田中宏治 / Koji Tanaka

配信日時:2024年8月11日 17時23分

ルーキー・政田夢乃は痛恨のダボで勝利を逃した
ルーキー・政田夢乃は痛恨のダボで勝利を逃した (撮影:鈴木祥)

<NEC軽井沢72ゴルフ 最終日◇11日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6685ヤード・パー72>

6打差の8位タイから逆転でのツアー初優勝を狙った政田夢乃は、単独首位で迎えた最終18番で痛恨のダブルボギーを叩き、トータル10アンダーの2位タイに終わった。レギュラーツアーデビュー戦だった「リゾートトラストレディス」の8位タイを上回る自己ベストのフィニッシュで、第2回リランキングやシード獲得に向けて大きなポイントを稼いだが、それよりも優勝を逃した悔しさが大きく、ホールアウト後には涙も見せた。

痛恨の池ポチャでした…【写真】

18番パー4。残り150ヤードから7Iを手にした政田の2打目は、グリーン左手前に広がる池に消えた。「2日目にティショットを左に曲げてダブルボギーを打っていたので、ティショットがフェアウェイの真ん中に行った時点でひと安心していたんですけど、甘かったなと思います。今考えると、そこからしっかり右に乗せてパーを取るべきでした」。

この時点で最終組は16番をプレー中。後続がスコアを伸ばしてくる可能性があるだけに、バーディを狙うのか、手堅くパーで収めるのか、決して経験豊富とはいえないルーキーが難しい判断を迫られた。グリーンセンターに打ち出し、持ち球の軽いドローでピン方向だったが、つかまり過ぎてしまった。

政田が12アンダーでホールアウトしていれば、後続のプレーも変わっていたかもしれないが「時間が経つにつれて悔しい気持ちが大きくなっていて、パーでも良かったんだと考えると本当に悔しくて。もう少しマネジメントをしっかりして最終ホールに臨みたかったなと思います」。話しているうちに頬には涙が伝った。

序盤は優位にゲームを進めていた。2番パー5でバーディが先行。7番パー4では手前のカラーからわずかにフックする20メートルの超ロングパットを沈めると、直後の8番パー3は30センチにピタリ。さらに9番パー5でもバーディを奪い、一気に首位に迫った。

優勝はならなかったが、3日間で17バーディを奪い、最多バーディ賞を獲得。「今週は距離が長くて、私は飛ぶタイプではないので、それでも、バーディがたくさん取れるんだなと思いました。今後に繋がるプレーはできたかなと思います」。今は悔しさでいっぱいでも、間違いなく自信もついた。

今大会で93.33ポイントを獲得。暫定リランキングは21位、メルセデスランキングは67位にそれぞれ浮上した。「QTランキング147位から始まったことを思えば、上出来だと思う。まだ第2回のリランキングまで数試合あるので、気を抜かずに後半戦に出られるように頑張りたいと思います」。初優勝、初シードに向けて、この悔しい経験を次に繫げる。(文・田中宏治)

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