<富士通レディース 初日◇15日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6717ヤード・パー72>
米国ハワイ州出身の31歳、プロ9年目のエイミー・コガの隣には、心強い存在がいる。キャディを務めるのは鈴木亮介氏。2020年から使用するシャフトメーカー『バシレウス』のツアーレップだ。
キャディを依頼するのは今年だけで4回目。そのうち1回は、帯同していつもバッグを担ぐ父が体調不良で倒れ、初日のラウンド中に急きょ交代をお願いしたこともあった。今回は父の都合が悪く、鈴木氏にとってはホームコースのように毎週プレーしていることもあって、代役を依頼した。
初日は5バーディ・2ボギーの「69」でプレーし、3アンダー・16位タイで滑り出した。「マネジメントは自分で考えているけれど、グリーンで悩んだら聞きます。『フックだと思うけれど、最後に右傾斜がありそう』とか。保険をかけたな、って思うけれど、参考にしています(笑)」。
家族ぐるみの付き合いで、ウェッジとパターを除くすべてのクラブにバシレウスを使用するエイミーにとって、鈴木氏は欠かせない存在。「これまでいろんな意味でいろいろと助けてもらっています」。いい時も悪い時も常にサポートしてきてくれている。プレー面に限らない感謝を口にする。
父の都合が悪かった理由は、妹のジェニファーが来季の出場権をかけた米予選会(Qシリーズ)の2次予選にいっていたから。父は先週の「スタンレーレディスホンダ」を早めに切り上げ、フロリダ州に向かったものの、開幕直前になって予選会が3週間延期されることが決まった。
「2日前の夜に連絡がきたとか。あと2日くらい早く言ってくれたら、向かわずに済んだ人もいると思いますね。妹もかわいそうです。いまはハワイに戻ったようで、日本に帰ってくるのか、そのままいるのか、まだ様子見です」
ホテル、レンタカー、航空券はすべて取り直し。延期発表の翌日は飛行機は満席で、現地に一泊したあと、ようやく一日遅れでハワイに戻ることができたという。「選手もほかのひとも、みんなかわいそうですよね…」と現状を明かした。
突然の延期に振り回された妹を気にかけながら、姉は自身の戦いに集中する。「そんなに調子は悪くないけれど、トップ10はまだない。1回くらいはビッグナンバーを出したいです」。メルセデス・ランキングは現在83位。レギュラーツアーでは7位になった2019年の「CAT Ladies」以来となるトップ10入りに向けて、残り3日間でさらに上を目指す。(文・笠井あかり)
