娘のプレーを見てる間、両親の目に入ってきたのは小さな子どもたちの姿。「昔は(山下も)ああやって観に来ていたんだから」と幼少期を思い出す。娘が掲げた今後の理想像も「たくさんのギャラリーのみなさんに応援してもらえるゴルファー」。しっかりと親の思いは伝わっている。
山下は「なかなか家族で自宅に集まることがないので、一回集合してゆっくりしたい」とオフに“家族孝行”をするつもり。ただ、シーズンは続くだけに、親子水入らずはもう少しだけ先のことになる。
両親はそろって、「これで安心して(男子の)ダンロップフェニックスの会場に行けます」と言ってニコリ。来週は、山下の弟で、アマチュアながら男子の下部ツアーでも優勝した勝将(近畿大2年)が出場する試合で息子を支える。「あいつはまだ心も技術もアマチュアだから」(勝臣さん)。山下家の物語はまだまだ始まったばかりだ。(文・間宮輝憲)
