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日没間際まで繰り返された“直ドラ練習” 渋野日向子の意図はどこにある?

日没間際まで繰り返された“直ドラ練習” 渋野日向子の意図はどこにある?

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2022年5月21日 11時50分

その問題箇所を早急に修正するため渋野は、ラウンド後の会見を終えるとすぐにショット練習場へ向かった。そしてここで「体が伸びあがる」部分を“矯正”するための練習を見ることができた。それがティを刺さず、地面に直接ボールを置いてドライバーで打つ、“直ドラ練習”だった。

4月にハワイで行われた「ロッテ選手権」で渋野は、パー5の2打目でドライバーを握る直ドラ戦術を積極的に採用。実行はしなかったが、今週も練習ラウンドの9番パー5でチェックをして投入も示唆していた。だがラウンド後に行ったこの“直ドラ練習”は、もちろんフェアウェイから打つ際の精度を高めるため行ったわけではない。

後方からスイング動画を撮影するなど、練習をサポートした渋野のマネージャーがその意図を説明する。

「(インパクト後に)体が浮き上がらないために行う、矯正の一種です。(渋野は)もともと浮き上がって、あおり打ちのようになってしまうクセがある。直ドラはクラブが下から入り過ぎると当然ボールには当たりません。インパクトからフォローを低く出し、それを維持したままフィニッシュするのが目的です」

繰り返し、繰り返し、地面に直接置いたボールをドライバーで弾く渋野。低く出る弾道を見て、納得の表情を浮かべたり、苦笑いしたり。撮影したスイング動画も参考にしながら、修正を続けた。

この練習は、スイング修正が必要な時「ごくたまに」やるメニューだという。渋野は会見が終わった午後5時過ぎから、会場のクローズ直前まで1時間ほど練習場ですごした。そして日暮れも近づき、コースを後にする時、このレンジにいる選手は渋野ただ一人になっていた。渋野は「やけくそで直ドラ打ちまくった(笑)」と冗談めかしながら帰路についたが、その練習にはこんな意図が込められていた。

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