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鈴木愛が記録的V 100点の寄せを生み出した『ゴーヨン』の技【勝者のギア】

鈴木愛が記録的V 100点の寄せを生み出した『ゴーヨン』の技【勝者のギア】

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2019年11月11日 11時17分

日本で唯一開催される米ツアーの「TOTOジャパンクラシック」で鈴木愛が見事な完全優勝を果たした。2週連続優勝は今季2度目、2週連続の完全優勝はイ・ボミ、申ジエ(ともに韓国)に次いで日本ツアー史上3人目、日本人の年間6勝目は10年ぶり。米ツアーとの共同試合のなかで果たされた数々の記録を考えれば、歴史的な大会となった。

鈴木愛、もちろんパッティングも名人級、その練習法【動画】

初日から「67」をマークして首位タイ発進を決めると、2日目も「65」とビッグスコアをマーク。日本ツアー代表として圧倒的な強さを見せ、米ツアー勢を寄せ付けない圧勝劇だった。その3日間を通じて鈴木が挙げたベストショットは、優勝を決めた最終日ではなく、2日目の最後のショットだった。

パー5の3打目。80ヤードのショットを残すなか、鈴木は54度のウェッジを手にした。「58度のサンドウェッジではフルショットになってしまってバックスピンで戻ってしまう可能性があった。ゴーヨンでスリークォーターで打って、トントン、キュッのイメージでした。100点です」と、急激な受けグリーンの奥に切られたピンの手前から2バウンド目でスピンをほどき、軽く転がし上げて止める絶妙な技を披露。60センチにつけてバーディフィニッシュとした。「最終日を2打差でスタートするか3打差でスタートするかでは大きな違いでした」と、ここでのバーディが勝利を呼び込んだショットだったと明かした。

鈴木のウェッジ構成は、PGAツアーなどでよく見られる3本。状況に応じてこの3本で様々な球を打ち分ける。パット女王と呼ばれ、グリーン上のパフォーマンスに目が行きがちだが、グリーンを外したときのリカバリー率は年々上昇で2位。3打目の精度が試されるパー5の平均スコアでも常にツアートップクラスだ。パット名人に加え、寄せ名人でもある鈴木。ウェッジショットの使い方に注目するのもおもしろい。

【鈴木愛の優勝セッティング(WITB=What's in the Bag)】
1W:PING・G410 LST(10.5度)
PING・ALTA JCB/S/45.5インチ)
3、7W:PING・G410フェアウェイウッド(14.5、20.5度)
UT:PING・G400ハイブリッド(22、26度)
6I〜PW:PING・i210アイアン
W:PING・GLIDE 2.0ウェッジ(50、54、58度)
PT:PING・G Le2 ECHO
BALL:タイトリスト・PRO V1x

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