会場に居た母は、ラウンド中には「淡々とプレーしているのに、伝わってしまったら申し訳ない」と込み上げる涙をガマンしながら娘のプレーを見届けたが、このインタビューを聞き「感動しました」と、ついに目頭を拭った。今回、父は会場で優勝を見届けることはなかったが、その思いはきっと伝わったはずだ。
これでプロテストは受けずとも、プロ転向の資格を得た古江。もちろん行使するつもりで、2週後の「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」が“プロデビュー戦”の舞台となる可能性が高い。「賞金がかかってくるので、まずは予選通過はしたいと思います」。その表情は、すでにプロの自覚が芽生えたキリッとしたものだった。(文・間宮輝憲)