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わずか1打差リードの終盤でもピンを攻め続けた黄アルム 今季3勝、その強さの要因に迫る【辻にぃ見聞】

わずか1打差リードの終盤でもピンを攻め続けた黄アルム 今季3勝、その強さの要因に迫る【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2018年11月13日 17時28分

今季3勝目を挙げた黄アルム その強さの要因に迫る
今季3勝目を挙げた黄アルム その強さの要因に迫る (撮影:岩本芳弘)
先週の「伊藤園レディス」は、黄アルム(韓国)が順位変動の激しい3日間を終始安定したゴルフで乗り切り、今季3勝目(通算4勝目)を挙げた。今年7月の「大東建託・いい部屋ネットレディス」で9年ぶりの優勝後、立て続けに2つの勝利を重ねた要因を上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏が語った。

【写真】女優・中谷美紀さんとカップを掲げる黄アルム

■バックスピンで戻り過ぎるグリーンに多くの選手が苦戦

今大会の会場となったグレートアイランド倶楽部は、グリーン左に池が待ち受け、それが選手に大きな重圧を与える17、18番が名物ホールとして知られる。それに加え今年は、「止まり過ぎる」というグリーンも選手を苦しめたと辻村氏は話した。

「コンパクションが軟らかく その影響でスピン量がグンと上がり、ギュンギュンとボールが戻っていましたね。ウェッジなら平気で10m、ショートアイアンでも5〜7mというのもざら。選手にとっては、グリーンを狙う時の距離感がつかみづらかったはず。ただ硬いグリーンでボールを止めるのも、軟らかい所で戻し過ぎないのも、両方とも技術です」

今回のコースは、グリーンでスピンが入り過ぎないような距離を残す技術を選手に求めた。実際に松田鈴英は、単独トップに立った2日目を振り返って「パー5の攻め方を注意しました。3番の3打目は、初日は70ヤード残したのですが、奥からだったのにもかかわらず予想以上に戻ってしまったので、今日は125ヤード残しました」とマネジメントを変えたことを明かし、「65」という好スコアにつなげた。

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