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片山晋呉キャディが臼井麗香に送った“金言” 再登板にも意欲 「人生のなかでもいい一週間」

男子ツアー通算31勝の片山晋呉をキャディに起用した臼井麗香がトータル1オーバー・47位タイでフィニッシュ。貴重な1週間を振り返った。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2024年6月24日 15時30分

5日間を戦いきった臼井麗香(左)と片山晋呉キャディ
5日間を戦いきった臼井麗香(左)と片山晋呉キャディ (撮影:上山敬太)

<アース・モンダミンカップ 最終日◇24日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6688ヤード・パー72>

男子ツアー通算31勝を誇る片山晋呉をキャディに起用し“5日間”を戦いきった臼井麗香は、この貴重な一週間を「学ぶことがたくさんあって、いろいろなことが経験できた。いい日、悪い日が交互にきて、頭がパンクしそう(笑)」と振り返った。

34年前は“ジャンボ尾崎”のキャディをしていた!【写真】

ツアーでは3年ぶり4度目となる月曜決戦。最終ラウンドは1バーディ・3ボギーの「75」だった。片山からたくさんのアドバイスを受けながらのトータル1オーバー・47位タイという結果には、「もっと勉強しないといけない」と反省も口にする。

多くの助言の中で痛切に感じたのは、「ゴルフを自分で難しくしている」ということ。例えば、木の裏にボールが行ってしまうなど難しい状況になった時、臼井はそこからでも何とか攻めようといろいろ考えてしまうが、その都度、片山から『あの広いところに出せばいい』などシンプルな言葉をかけられる。新たな“ゴルフ観”を知る一週間でもあった。

そんな臼井について片山は、「持っているものがいいから、それをうまく引き出せばまた勝てそう」と期待する。それゆえアドバイスを求められた時には「知らないことが多すぎる。ゴルフはいいショットを打って、セカンドで乗せて、パターを打つだけじゃない。悪い時でもアンダーパーを出せるようなゴルフをしてもらいたい」と厳しい注文も出した。

51歳の片山がプロツアーでキャディを務めるのは、茨城・水城高の3年生だった1990年の男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」で、ジャンボこと尾崎将司のバッグを担いで以来、34年ぶりのことだった。この経験については「 人生のなかでもいい一週間」と表現する。本来なら月曜日は仕事が入っていたが、その時間をずらしてまで臼井とともに完走した。

「もう1回やりますよ」と“再登板”を希望する片山に対し、臼井も「ぜひお願いしたい」とノリノリ。ただし「きょう言われたことを勉強しないと。『また同じことをやっている』って言われてしまうので、もっとうまくなってからお願いしたい」とレベルアップしてからという条件も自らにつける。

片山が目標について「次は(キャディとして)優勝争いをしたいね」と言っていたことを聞かされると、臼井は「私もしたい!」と力を込める。近々、再タッグが見られるかもしれない。ちなみにキャディフィ(報酬)については「しっかり振りこませてもらいます(笑)」。これは今後につながる“授業料”にもなりそうだ。(文・間宮輝憲)

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