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18戦15勝と外国勢優位のコースで今年は日本勢が強い 「全英」4枠初の日本勢独占なるか

過去を振り返ってみると、外国勢が強いJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部での「ミズノオープン」だが、今年は違った展開となっている。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2023年5月28日 09時15分

全英オープン出場をかけて最終日を戦う2位の金谷拓実(左)と5位タイの平田憲聖
全英オープン出場をかけて最終日を戦う2位の金谷拓実(左)と5位タイの平田憲聖 (撮影:ALBA)

<~全英への道~ミズノオープン 最終日◇28日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7461ヤード・パー72>
 
国内男子ツアー6戦目の今大会は、トータル16アンダーで単独首位に立つ25歳・安森一貴が初優勝に王手をかけており、金谷拓実、中島啓太らが追う展開。白熱した優勝争いの一方で、海外メジャー「全英オープン」の切符をかけた戦いでもある。有資格者を除く上位4人に出場権が付与されるが、今年は初の日本勢独占の期待がかかる。

今大会の出場選手で有資格者は昨年の「日本オープン」を制した蝉川泰果のみ。上位者にタイが生じた場合は、大会開始前の世界ランキング上位者が権利を獲得する。
 
2打差の2位から出る金谷拓実は「全英オープンはみんな出たいと思う。自分らしいプレーを続けることが大事」と話し、5打差の5位タイにつける平田憲聖は「全英オープンはテレビで見ていた大会。夢の舞台」とイギリス行きに鼻息を荒くする選手は多い。
 
「ミズノオープン」は、1998年に全英オープン予選の位置づけとなり、2004年までは上位1名だったが、05年から4名に増枠。これまで日本勢が枠を独占したことはない。逆に昨年は優勝したスコット・ビンセント(ジンバブエ)をはじめ、アンソニー・クウェイル、ブラッド・ケネディ(ともに豪州)、ジャスティン・デロスサントス(フィリピン)の外国勢が独占。過去にも11年、17年も外国勢が4枠を占める年があった。
 
開催コースのJFE瀬戸内海ゴルフクラブは本格的なリンクスコースで、今大会はこれまで18回行われている。日本勢が優勝したのは今野康晴(00年)、田中秀道(01年)、手嶋多一(15年)の3人のみで、外国勢の強さが目立つコースでもある。
 
しかし、今年は最終組の3人をはじめ、10位タイまでの13人中12人が日本勢と例年にないリーダーボードになっており、初の日本勢4枠独占の可能性も高い。世界に目を向ける金谷や中島だけでなく、プロ7戦目の安森や平田、鈴木晃佑ら若手にとっては初メジャーのチャンスでもある。ビッグスコアの出るコースだけに、最終日の全英をかけた戦いも注目だ。(文・小高拓)

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