<フジサンケイクラシック 2日目◇1日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>
3バーディ・1ボギー「68」のトータル4アンダー・首位タイで決勝ラウンドに臨む金谷拓実。「いいプレーができたと思います。途中風も吹いてきて難しいホールもありましたけど、しのいでプレーできた」と振り返る。
アマチュア時代を含めて過去3度の出場で、2020年5位タイ(アマチュア)、21年4位、22年8位タイとすべてでトップ10入り。この難コースで上位フィニッシュを毎回できていることについては「フェアウェイキープしたり、パーオンさせることだったり、そういうのに集中しやすいところが相性いいというのか…いいプレーができているのかも」と話した。
ティショットを曲げれば深いラフに入り、パーオンが難しくなる。グリーンは硬く速く仕上がり、セカンドショットの質や精度が求められる。そのグリーン周りは池やバンカーによる圧迫感も。「だからこそターゲットが絞りやすい。飛距離よりも精度がすごく大事になってくる。すごく集中できていいところ」。日本オープンのような忍耐力が試される富士桜CCは、金谷のプレースタイルとマッチしている。だからこそ「やっぱり優勝したいですよね。頑張ります」と勝ちたい気持ちが強い。
今季は6月の国内メジャー「BMW日本ゴルフツアー選手権」で優勝。2月のアジアンツアー「インターナショナルシリーズ・オマーン」で海外ツアー初勝利を挙げたことが、金谷の自信につながっている。
現在、国内ツアーの賞金ランキングは、首位の中島啓太とおよそ1470万円差の2位。国内ツアー2勝目となれば、優勝賞金2200万円を加算して賞金ランキングトップに立つ。その中島も同じ4アンダーで首位に並ぶ。賞金王レースを有利に進めるためにも負けられない戦いとなる。(文・高木彩音)