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2週後にシニアデビューする片山晋呉 永久シードを持つレギュラーツアーの“やめどき”

レギュラーツアーの永久シードを持つ片山晋呉の“やめどき”とは?

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2023年6月2日 09時05分

50歳を迎えた片山晋呉の次なる目標は?
50歳を迎えた片山晋呉の次なる目標は? (撮影:ALBA)
初日は高校時代から顔を突き合わせてきた同級生の宮本勝昌とラウンドした
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初日は高校時代から顔を突き合わせてきた同級生の宮本勝昌とラウンドした (撮影:ALBA)

<BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 初日◇1日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース(茨城県)◇7430ヤード・パー71>
 
2007年大会のチャンピオン、片山晋呉は初日のスタートホールで、セカンドショットをいきなりOKにつけてバーディ発進。続く2番パー5でも2オンさせて連続バーディとした。その後は3つのボギーもあってパープレーの「71」。イープンパーは39位タイの発進となった。

片山がホールアウトした時点で、米澤蓮と金谷拓実が7アンダーでリーダーボードの一番上にいた。「もう手一杯ですよ。十分です。7アンダーとかすごいでしょ。どう考えても出ないよね。上位は20代前半。こっちは50代前半だから」と、茨城弁のイントネーションで話す目は笑っている。
 
この日は、前週の海外シニアメジャー「全米プロシニア選手権」で10位タイに入った宮本勝昌との組み合わせ。片山と宮本は、茨城県の名門・水城高校、そして日大と7年間同じ学校で過ごしている。「どう?って聞いたら、『全然やれるよ』っていう話です」と、自身も目指す海外シニアメジャーについて会話が弾んだ。予選ラウンドを2位で突破した宮本の姿を「かっこいいよ。最高。うらやましいよ。俺は出られないから」と見ていたようだ。
 
今年1月に50歳となり、2週後の「スターツシニア」でシニアデビューを迎える。宮本と同じように、今年はシニアとレギュラー、両ツアーに出場する忙しいシーズンとなりそうだ。「モチベーションは普通にあります。モチベーションがなくなっちゃったのは1回しかないんですよ」。
 
片山は2009年の「マスターズ」で当時日本人最高の4位に入ったあと、燃え尽き症候群になり、およそ5年間勝ち星から遠のいた。08年にツアー通算25勝目を挙げて永久シードを獲得しながらも、昨シーズンまで25季連続で賞金シードを守り、ツアー通算31勝を積み上げた。それは現在、レギュラーツアーの賞金シード選手の中で1番の勝利数となる。
 
ここで片山は「ケツはあと何年って思っているから」と、レギュラーツアーの“やめどき”についても触れる。「できないのもわかっているし、長くずっとやるタイプではないのもわかっている。レギュラーツアーは苦しくなったらやめる。成績が出る出ないに関係なく。まだ楽しいもん。好きなことが嫌になったり苦しくなったらやめる。そうしたら教えることとシニアだけ」。
 
片山は、「日本オープン」、「日本プロ」、「日本ゴルフツアー選手権」、「ゴルフ日本シリーズ」の4冠を達成しており、シニアでは「日本プロシニアと日本シニアオープンは勝ちたいですね」と日本タイトル2冠を一つの目標としている。やはり日本ゴルフ界屈指のゴルフ大好き男のモチベーションは尽きることがない。(文・下村耕平)

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