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石川遼は新4Uでパーオン率100%のラウンド 「ショットが良くなってきている」

34歳の誕生日を迎えたばかりの石川遼は上位で決勝へと向かう。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2025年9月19日 20時31分

<ANAオープン 2日目◇19日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7066ヤード・パー72>

2015年覇者の石川遼が5バーディ・ボギーなしの「67」で回り、首位と3打差のトータル8アンダー・3位タイで2日目を終えた。

【写真】石川遼が愛用する4UTはこれだ!

アウトの1番から出た石川は2番でバーディが先行すると、4番、5番でもスコアを伸ばし、上位に迫る。「決めたかった」という9番パー5はカップに蹴られ、パーとしたが、後半12番パー5で2オンに成功。残り12メートルからきっちり2パットでバーディを奪った。続く14番パー4でも3メートルを決めた。17番パー5は林越えの2オンを狙ったが、木に当たって林の中に。この日最大のピンチだったが3打目を上手くグリーンに乗せてパーでしのいだ。

この日、フィールドで唯一のパーオン率100パーセントを達成。3メートル弱のパットが3回ほど外したがプレーを振り返ると、バーディ以外のホールは、すべてパーオン+2パットでまとめた。

初日は強風のなか、「3パットを怖がらず」グリーンを狙うなど、目標の一つである高いパーオン率を意識した。「(きょうは)32パットで5アンダーですからね。ロングパット、ショートパットの精度を高めていけば、ショットもいい感じになっていくと思います」。パーオンして3パットを避けながら、チャンスについたホールはバーディを奪う、理想的な流れを作ることができた。

今大会の“難所”は8番と11番の距離の長いパー3。実測228ヤードだった8番はこの日3番目に難しいホールで、同じく226ヤードの11番は4番と並んで最難関ホールとなった。石川はともにワンオンに成功し、3メートル前後につけた。

「8番、11番は4番ユーティリティで打って、近くに乗りました。あそこでピンチが来なかったのはショットが良くなってきているなという部分。ベタピンよりも、ミスショットをしないようにしたい。それができたのは大きい」。8番は左から、11番は右からの風が吹いていたが、持ち球のドローで狙い通りに打てたことで、ロングゲームの好調さを実感できた。

使用した4番ユーティリティ(ロフト角23度)は、ティショットでも使うクラブ。8月から投入したキャロウェイの新モデルで、フェアウェイウッドの打ち出し角とスピン性能、ユーティリティの操作性を融合させた2021年発売の『APEX UW』の3代目となる。

ロングゲームの安定化を図るために3番と4番の初代『UW』を早くから投入し、重宝してきた。3番は今も初代モデルを使い続けているが、4番は8月にテスト後、即実践投入に至った。「前のモデルもすごくよかったんですけど、打ち出しがイメージより少し高かったのが自分好みの弾道になった。4Uはコースによって4番アイアンに替えるのもありだと思っていたんですけど、今の4Uだったらほぼどのコースにいってもいける」と信頼も厚い。

首位と3打差で迎える週末。「2日間風がけっこう吹いたなかで自分のスイングや弾道を駆使してプレーできたのはすごくよかった。自分が気づかないうちにちょっとずつできるようになった喜びもあるし、課題もある。1打1打のチャレンジが続いていくので、すごく楽しみです」。挑戦の先に結果がついてくる。それらをクリアできた回数が多ければ、今季初優勝も近づいてくるはずだ。(文・小高拓)

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