<日本プロゴルフ選手権 センコーグループカップ 最終日◇24日◇蒲生ゴルフ倶楽部(滋賀県)◇6991ヤード・パー72>
25歳の蟬川泰果は、首位と3打差から史上7人目となる日本タイトル4冠を狙って最終日に臨んだが、4バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの「73」とスコアを落とし、トータル9アンダー・13位タイで偉業達成には届かなかった。
ホールアウト後の表情には悔しさがにじんだ。出だしの1番では、グリーン奥からのアプローチの際にボールが動いたことを確認し、同組の選手とも確認したうえでプレーを続行。しかし、結果的に2罰打が科された。
自身の球が原因でボールを動かしたことによる1罰打(規則9.4b)に加え、元の位置に戻さずプレーしたことで誤所からのプレー(規則14.7a)が適用された。このホールはダブルボギーとなったが、ボールを元の位置に戻していれば1罰打のボギーで済んでいた。
「ルーリング(競技員)を呼ばずにそのまま誤所からプレーしてしまったのは、もったいなかった。罰がつくことは分かっていたので、誤所からの位置ではなくできていたら、1打の罰で済んでいれば、もう少し気持ち的に良かったかなとは思うし、そこは動揺してしまったなと思います」と悔やんだ。
さらに3番でボギーを喫したが、その後は粘りを見せる。5番、6番、8番でバーディを奪い、一時は流れを引き戻した。最終的には悔しい結果に終わったものの、3試合ぶりの決勝ラウンド、そして優勝争いの中で得た収穫もあった。
その一つがメンタル面だ。今年から、JGAナショナルチーム時代に指導を受けていたメンタルコーチ・菅生貴之氏からのサポートを約2年ぶりに再開。「ボギーが来ても、その後しっかり辛抱してパーを取り続けたりもできていた」と、成長を実感している。
一方で課題として挙げたのがショートゲーム。15番、16番、18番では1メートル以内のパットを外し、流れをつかみ切れなかった。「(木下)稜介さんのほうが(パットを)決め切る力がある。古川(龍之介)選手もタップインパーで流れ良く回れるタイプ。まだまだ技術を上げないと。このメジャーのセッティングですごく感じた部分です」。同組の選手、そして大舞台の難セッティングから刺激を受けた。
初日は「74」で100位と出遅れたが、そこから巻き返して2日目に20位、3日目には6位にまで浮上。予選落ちの危機から優勝争いに加わった4日間を経て、勝利への思いはさらに強くなった。
「『もっと頑張ろう』というのが一番の気持ち。3週ぶりに決勝ラウンドに進めたこの試合をきっかけに、また練習に取り組んでいきたい。来年もここで開催されるので、来年は勝ちたい試合になるかなって思います」と前を向いた。
あす25日(月)は、同じ滋賀県の日野ゴルフ倶楽部・キングコースで行われる「全米オープン」(6月18~21日)の最終予選会に出場する。「1時間ぐらい頭を冷やして、あすに36ホールをどういうプランで(挑むか考えたい)、どれぐらいのスコアになるかは全く予想がつかないですけど、いいプレーができるように頑張りたい」」と見据えた。
4日間の悔しさを糧に、海外メジャーへの切符獲得に挑む。(文・高木彩音)
