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刺激にした“中島啓太”と“原英莉花”「米女子下部はシビアなツアー」 来季米ツアー昇格の平田憲聖が今季最終戦

国内男子ツアーは終盤戦。「ダンロップフェニックストーナメント」には来季米ツアー昇格を決めた平田憲聖も出場する。

所属 ライター
田中宏治 / Koji Tanaka

配信日時:2025年11月19日 09時20分

平田憲聖が激動のシーズンの最終戦を迎える。
平田憲聖が激動のシーズンの最終戦を迎える。 (撮影:米山聡明)

<ダンロップフェニックストーナメント 事前情報◇18日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7117ヤード・パー70>
 
今季、コーンフェリーツアーでプレーし、米ツアー昇格を勝ち取った平田憲聖は今大会がシーズン最終戦となる。2日前には、DPワールドツアーでプレーしていた同い年の中島啓太も米ツアーの出場権を獲得。「シーズン中も連絡を取り合っていたので嬉しいです」と互いに刺激を与え合っていたことを明かした。

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平田は今季、コーンフェリーツアーをたった一人の日本人選手として転戦した。それだけに同い年のライバルと来季同じ舞台に立てることが嬉しい。「日本人がいるだけで試合が楽しくなりますし、それがPGAで、しかも同級生なので楽しみです」。中島には前夜に祝福の電話を入れた。「啓太も『ありがとう』って言ってくれて、日本に帰ったらご飯でもって話をしました」と明かした。
 
もう一人、今季の平田が刺激を受けていたのが原英莉花だった。「話したことがあるかなというぐらい」とそれほど親交があるわけではないが、アメリカで下部ツアーから昇格を目指すという意味では同じ立場。「コーンフェリーは日本と同じぐらいの賞金がありますけど、女子のエプソンはそこもシビアなツアーで、それでいてレベルも高いと思う。そこからLPGAに上がる姿を見て、自分も同じルートで上がりたいと思っていました」。年齢や性別を超えて、同志のような思いがあったのだろう。
 
昨年は最後まで日本で賞金王争いを演じ、12月に米ツアー予選会に挑戦。年が明けて1月からコーンフェリーツアーに参戦した。「ほとんどオフがなかったんで、今年の12月は体作りや課題に取り組む時間にしたい。よほど寒くない限り、日本でやると思います」。課題はひとつだけではないが、中でも意識するのは飛距離アップ。「5ヤードでも10ヤードでも、安定して伸びたら全然違うと思う」。コーンフェリーではフェアウェイキープ率4位(71.25%)。精度を維持したまま、飛距離を伸ばすことができれば、米ツアーでも武器になるはずだ。
 
自身のシーズン最終戦を前に平田は「調子はあまり良くないですね。あんまり調子がいい時がないから尻上がりに良くなればいいかな。順位はいつも考えないので、まずは4日間プレーして、最終日の後半をいい位置で迎えられたらと思ってます」。しっかり上位でプレーし、気持ちよく2年ぶりのオフを迎えたい。(文・田中宏治)

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