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29歳・女子プロが難攻不落の富士桜で2バーディ 70台寸前ラウンドに「悔しい」

川崎志穂はツアー屈指の難コースに苦戦。2日目でリベンジを狙う。

所属 ALBA Net編集部
齊藤 啓介 / Keisuke Saito

配信日時:2025年9月4日 18時34分

<ロピア フジサンケイクラシック 初日◇4日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>

国内男子ツアー「ロピア フジサンケイクラシック」に参戦している29歳の女子プロ・川崎志穂。前日には「80前半で上がりたい」と目標を語っていたが、この日はきっちり「80」をマークした。

【写真】パットを外してしゃがみ込む川崎志穂さん

舞台は全長7424ヤードのモンスターコース。スタートホールの10番はティショットをフェアウェイに置いたものの、引っかけ気味のセカンドショットはグリーンに届かず。アプローチから2パットを要し、ボギー発進となった。

その後もツアー屈指の難コースに苦しんだ。12番パー4ではつま先下がりのライから放ったセカンドショットが木に当たるトラブルもあり、ダブルボギー。14番パー5でも3打目がグリーン奥へ。“足”が使えないアプローチは止まらず、そこから3パットで再びダブルボギー。さらに16番パー3では池ポチャもあり、ボギーが積み重なっていった。

ピンチが続いても、「今できることを考えていた」と川崎は冷静だった。前半は「41」で折り返し。後半も1番から3連続ボギーと苦戦したが、その前向きな姿勢が2つのバーディにつながった。

1つ目は245ヤード(実測238ヤード)の4番パー3。5番ウッドで放ったティショットはグリーンエッジに落ち、転がってピン5メートルへ。それを沈め、男子ツアーで初のバーディを奪った。さらに、6番パー5(585ヤード)では3打目を5メートルに寄せてバーディ。苦しいラウンドの中で、光も差し込んだ。

今季の女子ツアーでは2試合に出場。ドライビングディスタンス244.5ヤードを記録する飛ばし屋だが、男子のセッティングに挑んだ初日は2バーディ・8ボギー・2ダブルボギーの10オーバー・118位タイだった。

目標としていた「80台前半」はクリア。善戦と言っていいスコアだが、「悔しい。正直、70台で上がりたかった」というのが本音だ。モンスターコースに対して“安全策”を意識するあまり、守りに入ってしまったことを反省。2日目は「自信を持って振っていきたい」と、攻めの姿勢で70台を狙う。

「女子ツアーに来ているキャディさんも声をかけてくれた」と話すように、アウェイでも伸び伸びとプレーできている。台風接近による天候の不安はあるものの、29歳は初日のリベンジに燃えている。(文・齊藤啓介)

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