初日を迎えた「ダンロップ・スリクソン福島オープン」では、“下剋上”を狙う選手2人が好発進した。それが下部のAbemaTVツアーを主戦場とする川上優大と佐藤和紀だ。
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25歳の川上は、7バーディ・1ボギーの「66」でラウンド。「ツアーでは自己ベスト」ですという好発進に、うれしさよりも先に驚きがこみ上げてきた。後半の3番からは「グリーンを狙うショットがしっかりとピンに寄った」と4連続バーディ。5位タイで終えた初日のラウンドには、思わず「いつもと(プレー内容が)違い過ぎて、逆に不安になった」と信じられないといった表情を浮かべた。
川上は2016年に下部ツアー「ひまわりドラゴンCUP」で優勝しているが、今季は予選通過もなし。さらにレギュラーツアーも今季初参戦で、主催者推薦で何とか出場までこぎつけた。普段は実家のインドア練習場でレッスンを行いながら、遠征費を捻出。「実家暮らしで甘えている部分はあるけど、その環境を整てくれる親には感謝してます」と話した。その恩義に報うためにも、ここで好結果を残したい。
一方の佐藤和紀は、7バーディ・2ボギーの「67」、5アンダー・9位で初日をフィニッシュした。実は今回の大会が、レギュラーツアーデビュー戦で、「QTによる出場資格が69位まで下りてきた」ことで出番が回ってきた。そのため逆に「気負わずにプレーできた」のが奏功した。