川上は「AbemaTVツアーもかなり大事な場所ではありますが、上の舞台でプレッシャーを感じながらやりたかった」と、今回の挑戦について語る。佐藤も「今年は調子が悪くて、何かきっかけをつかめればと思って出場した」と、この試合が持つ意味について話した。そして、それが叶う状況で2日目を迎えることができた。
2年前の大会では、当時下部ツアーを主戦場にしていた時松隆光が初優勝を果たし、その後のブレークに繋げた。また昨年大会には、やはり下部ツアーを中心にプレーしていた秋吉翔太が、予選会を通過して出場し、6位タイに入っている。自身も「この大会がきっかけとなり、シード権獲得もできた」と思い入れの強さを語っている。
多くの選手にチャンスが与えられる、この「ダンロップ・スリクソン福島オープン」は、“出世大会”ともいえる役割を担っているのかもしれない。小林と佐藤が、このまま4日間を完走した先に、どんな未来が待っているのだろうか。(文・間宮輝憲)