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石川遼、今平周吾も興味津々のオデッセイ新作“レッドパター” ゼロトルクだけでなく「やわらかい」新インサートや引っかけにくさも注目

今平周吾も興味津々。オデッセイの赤い未発表パターがツアーに登場した。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2025年10月2日 11時00分

今平周吾がオデッセイの新パターをテストした
今平周吾がオデッセイの新パターをテストした (撮影:ALBA)

<バンテリン東海クラシック 事前情報◇1日◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)◇7300ヤード・パー71>

練習グリーンで真っ赤なパターが目を引く。男子プロも興味津々だった。これはオデッセイの未発表の新作パターで今週から男女ツアーに投入されたもの。ソールの刻印を見ると『スクエア2スクエアトライホット』の文字がある。オデッセイのゼロトルクシリーズの『スクエア2スクエア』の新作であり、3つの複合構造で作られる人気シリーズ『トライホット』の合作で複合構造のゼロトルク系パターのようだ。

【写真】石川遼が投入した60度の新ウェッジ

大きな特徴の一つは、シャフトが挿さっている位置。フェースの開閉が起きにくいとされるゼロトルク系のパターは、これまでヘッドの真ん中にシャフトが挿さり、傾いているモノがほとんどだった。

担当者によると、今作は前方の重量を重くして浅重心化にすることで、シャフトを傾けることなくフェース面の近くに挿せるようになったという。これまで見た目やハンドファーストに構えないといけない違和感を抱くひともいたが、そういうひとでもゼロトルクパターを手にしやすくなったといえる。

ヘッドの種類は、ツノ型の『#7』と円型マレットの『ロッシー』、黒と赤のストライプが目立つ『ジェイルバード』の3タイプに、中尺用として『ジェイルバードクルーザー』と合わせて4種類ある。

オデッセイのツノ型を使う石川遼は、さっそくエースパターと打ち比べ、プロアマ戦でも使用した。「僕は以前トライホットを使ったぐらい、浅重心のパターが大好き派です。フェースローテーションがめっちゃ少ない印象です。見た目も、いま使っているのと似ていますし」。見た目はツノ型だが、ピン型のセンターシャフトのような感覚で振れるとも話した。

今平周吾も入念にテストを行うと、「インサートがやわらかいです。やわらかいから緩まずにしっかり打てます。樹脂の素材にギザギザがあるから余計に柔らかく感じますし、転がりもいいです。フェースの挙動も安定しています」と好感触。

フェース面をよく見ると溝の入った白いインサートの裏側に黒い樹脂もある。他の選手も「打感が柔らかい。インサートだけでも、いまのと入れ替えたい」という声は多かったが、こちらの新しいインサートも秘密がありそうだ。

また、『トライホット5K#7 CH』を使う嘉数光倫は、特に熱心にテストを行った。「インサートに溝が入っているせいか、打ち出しであまり跳ねずボールが地面をはっているように見えて、転がりが気持ちいいです」と、まず転がりの良さを感じた。

加えて「浅重心でライ角が(72度で)アップライトなのもいい」と構造的部分が気に入った。「僕は引っかける左のミスが多いのですが、重心が前にあると直進性が増します。アップライトで吊って構えられるのも左のミスを防げます。自分のミスを防げる部分が多くあるのがいいです」。

ゼロトルクの性能を求めるというより、左に引っかけないという理由で興味を持っている。“無意識”のうちにフェースの開閉の少ないゼロトルクを使用できるのも今回のパターの特徴かも知れない。発売時期や詳細は明かされていないが、続報を待ちたい。(文・小高拓)

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