そんな石川を救ったのがパッティング。「昨日思い立った」というクロスハンドグリップが多数のバーディを生み出した。「今までもそんなに悪くは無かったけど、たまに出る“右手を捻るクセ”が課題だった。それが出ないようにしたかったし、手のヒラの一体感を大事にしたかったので」と導入すると「タッチも合ったし、狙ったところに出せた」と序盤からピタリとハマッた。先週はカラーからでもウェッジを握ったが、この日はパターをチョイス。16番、17番ではグリーン外からバーディパットをねじ込んだ。
「スコア的に大満足」と初日を振り返った石川。グリーン上に手応えを掴めただけに、ショットの調子がさらに上がってくれば、優勝争いも見えてくるだろう。「強い人、上手い人が最後まで残る大会。自分もその中に加わりたい」。会見を終えると石川は雨が降りしきる中、ドライビングレンジへと向かっていった。