「握り方は始めたばかりで気持ち悪さはある」としながらも、課題の1メートルはボールがカップに沈む。ショートパットの克服だけでなく、第2ラウンドは、3〜6メートルのバーディパットを5回沈めてスコアを伸ばした。
「ショットはよくないですよ」。この日のフェアウェイキープはわずかに3回だが、ラフが浅いのでグリーンそばまで運べる。「アプローチは生きている。悪いところに外さなければ寄せられる」と7回パーオンを逃したが、ベテランらしくアプローチで寄せてショートパットを沈めて、6回のパーセーブに成功し、「66」の流れを作れた。「(ボールは)きれいに入っていないけど、結果的に入っているのでまずはそこから自信をつけたい。1メートルが入れば、まだまだやれる」と、この日のラウンドに復調の兆しを見せる。
今週コースに持ち込んだパターは14本。「上位で戦っている選手でもないのに、よく作っていただいて、本当にありがたいです。オデッセイさんには感謝しかありません」とスタッフに感謝の意を伝える。上位争いへ、この恩は結果で返す。(文・小高拓)
