永久シードを持つ中嶋にしてみれば、いつまでも出場選手に名を連ねる権利はある。しかし、今大会の存在価値を十二分に知っているからこそ、あえて去ることを決めたのだ。もちろん、大会関係者や選手からは、まだまだ出場してほしいという声が数多く上がっている。しかし、その声に決心が揺らぐことはないという。
「ありがたいと思うけど、もう自分で決めたことだからね。悔いのないように戦うだけだよ」と中嶋。それでも単に出場するだけで終わらせる気持ちはない。火曜日の練習ラウンドから3本のドライバーを打ち比べるなど、爪跡を残す気満々だ。来年以降、レギュラーツアーでの出場は、「ダンロップ・スリクソン福島オープン」1試合になるが、ぜひとも宮崎のゴルフファンにしっかりとその勇姿を焼き付けてほしい。(文・山西英希)
