<ニュージーランドオープン 事前情報◇25日◇ミルブルック ・ゴルフリゾート(ニュージーランド)◇コロネットC(6936ヤード・パー71)、リマーカブルC(6784ヤード・パー71)>
1907年に第一回大会が開催され、今年で105回目を迎える今大会。アジアンツアーと豪州ツアーの共催大会だが、2014年から日本ゴルフツアー機構(JGTO)とパートナーシップを結び、JGTO枠として20名ほど毎年出場している。
今年は次週ニュージーランドで開催される豪州ツアーとの共催「ISPS HANDA Japan-Australasia Championship」でシーズンが開幕することもあり、今年はランキング上位者の多くが出場する。その中に、一人見慣れない名前がある。22歳の森下響(きょう)だ。
先週、ニュージーランドのオークランド近郊で行われた試合に出場しており、今週の月曜日に今大会の予選会に出場。100名ほどの参加者の中から上位3枠に入り、出場権を手にした。
予選会は2アンダーで早めにホールアウトした時点で、「通りそうだと思って、(国内線の)飛行機を取ったんです。そしたら2アンダーがけっこうたくさんいて、やばいって」。終わってみたら2アンダーに6人が並ぶ2位タイ。プレーオフで負ければ飛行機代が無駄になる。「1ホール目バーディでイチ抜けしました」と勝負強さを見せて本戦の出場を決めた。
「武器は飛距離です」と話す森下は、躊躇なくドライバーを振り抜き平均310ヤードを飛ばす。これまで国内ツアーは4試合に出場しているが、“逆輸入”プロだ。13歳で米国のIMGゴルフアカデミーに単身で留学し、大学1年まで米国で過ごした。帰国した2023年の日本プロゴルフ協会のプロテストに合格してプロ転向。23年、24年のQTは失敗し、25年のQTで初めてファイナルまで進み、71位で今季は下部ツアーを主戦場とする。
25年オフに「片山晋呉さんに教えてもらったことが大きい」と、練習の仕方や考え方を教わり、ゴルフの質が変わったという。QTでファイナルに進んだだけでなく、昨年は主催者推薦で出場したレギュラーツアーの「ACNチャンピオンシップ」は40位タイと自己ベストを更新するなど年々、成長をしている。
今大会のコースは洋芝で、海外選手が多く出場している環境は森下にとっては慣れたもの。「ドライバーもけっこう使えるので楽しみです。まずは予選をしっかり通りたい。日本のトップ選手や海外の選手もたくさん出ているので、いい成績を残して日本の開幕につなげたいです」。まだ22歳の逆輸入プロは、チャレンジャーとしてニュージーランド決戦に挑む。(文・小高拓)
