3月5日に国内女子ツアーが開幕する。そこで、注目選手のスイングをプロコーチの南秀樹が分析。4回目はドローヒッター安田祐香のアイアンスイングをレポートする。
◇ ◇ ◇
アマチュア時代から実績のある選手で、一昨年、去年と2勝できたことで今後が楽しみです。以前に比べてスイングがオンプレーンになり、フェースローテーションも小さくなっています。もともとはリバース気味で、調子が悪くなるとクラブが下から入り、ドローが大きくなることがありましたが、昨年は体の傾きが小さくなり、前傾もキープできています。
ドローが強くなる原因として挙げられるのが、バックスイングで体重が左に乗り、ダウンスイングでも右に残ってしまう、いわゆる“ギッコンバッタン”の動きです。体が伸び上がりやすくなり、手先でアジャストしてミートしようとするため、安定感に欠けたスイングになってしまいます。
このギッコンバッタンを修正するには、安田選手のようにバックスイングでしっかり体を回し、右足に乗ることが不可欠です。ギッコンがなければ、バッタンは起きません。修正方法もシンプルです。
リバースになる人は、ボールを見過ぎて頭が動かな過ぎます。ボールをぼんやり見るくらいで、頭も右に動かせれば理想ですが、簡単ではありません。ボールを見続けようとすると、始動からアゴが左肩を向き、体が回転しにくくなってしまいます。テークバックでアゴを右に向けて体を回転させるようにしましょう。“ボールの見過ぎ”は解消されるはずです。
頭を動かすとボールとの距離が変わり、当たらなくなってしまうのではないかと不安を覚える人も少なくないでしょう。しかし、頭が動かないことによるデメリットの方が、はるかに大きいのです。
頭がボール方向、つまり左へ動くと体が回りにくくなり、手上げになります。体も伸び上がりやすく、うまくミートできません。アゴを右に動かし、体の回転でクラブを上げられれば、余計な力みが取れ、正しい体重移動ができ、前傾もキープしやすくなります。メリットばかりです。大きな変化に感じるかもしれませんが、ここを突破しなければ上達はありません。
最初は違和感があり、ボールにうまく当たらないかもしれません。しかし、スイングは慣れが必要です。7番や8番アイアンで反復練習を重ねて自分のものにできれば、格好良いスイングになり、ボールも曲がらず力強く飛んでいくはずです。
■安田祐香
やすだ・ゆうか/ 2000年生まれ、兵庫県出身。キレのあるドローボールを武器に2年連続で勝利を挙げる実力者。今季も勝利に期待がかかる。NEC所属。
■南秀樹
プロゴルファーである父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主とする指導法が高い評価を得ている。幼少期から鈴木愛を指導するなど、ツアーで活躍する数多くのプロをサポートしている。新宿中央クリニック所属。
◇ ◇ ◇
●佐久間のドライバースイングをプロコーチが解説!関連記事「タテに上げてフォローでフェースが上を向く! 最強・佐久間朱莉の曲がらないスイング」をチェック
