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2016年以来の優勝も近い? 飛ばし屋・葭葉ルミは下半身から始動しないことで捻転差を最大化していた【プロコーチが解説】

今季トップ10入り3回で、現在メルセデス・ランキング34位につける葭葉ルミ。好調のスイングをプロコーチの平尾貴幸氏が解説する。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年7月25日 07時45分

現在メルセデス・ランキング34位につける葭葉ルミ。今季は「ワールドレディスサロンパスカップ」での3位など優勝争いにも顔を見せており、2016年の「ニッポンハムレディスクラシック」以来の2勝目も期待されている。そんな葭葉のスイングをプロコーチの平尾貴幸氏が解説する。

【連続写真】下半身から始動しない&切り返さない葭葉ルミのドライバースイング

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2017、18年のドライビングディスタンス1位をはじめ、常に同部門で上位に付け、飛距離が武器であり、魅力となっている葭葉プロ。その原動力となっているのが捻転差で、上半身から下半身に上手く力を伝えているスイングです。

ゴルフでは下半身始動という言葉がありますが、下半身から動くと捻転差は作りにくくなります。例えば、ヒザ立ちスイングでフルスイングに迫る飛距離を出す人がいますが、ヒザ立ちは下半身が動きにくいので、捻転差が大きくなります。つまり、腰が正対しているときが、一番体をねじれるわけです。
 
葭葉プロも始動ではまず上半身が右に動き、胸郭を回転させていきます。上半身を回転させていく中で、下半身が止まっていては、スイングに理想的な上半身が90度程度回る形が作れません。ですから、上半身の動きに遅れて下半身が動き出し、回転をサポート。そのおかげで、胸は90度、腰が40度程度回り、50度の捻転差が生まれるのです。
 
切り返しも下半身よりもわずかに早く上体から動くことで、重心が上がらずに、上体が伸び上がらないのです。この動きで葭葉プロも上下動が少なく安定したスイングをしていますね。
 
ダウンスイングも始動と同じく、上半身の動きに対して下半身が土台となって支えており、インパクト付近では上半身が一気に回り、下半身を追い越していきます。左足に上半身を乗せていくように、上半身が上手く回っていくので、クラブもやや横に抜けていますね。

■葭葉ルミ
よしば・るみ/2012年のプロテストに合格し、14年には初シードを獲得。16年には「ニッポンハムレディスクラシック」にてレギュラーツアー初優勝を挙げている。ツアー屈指の飛距離を誇るパワーヒッター。富士住建所属。

■解説:平尾貴幸
日本大学ゴルフ部出身。10歳から本格的にゴルフを始め、25歳からインストラクターに。ジュニアやアマチュア、プロゴルファーまで、機能解剖学をもとにトレーナーと連携したレッスンが人気。ティーチングプロA級取得。

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