フェードを武器にレギュラーツアー18勝を挙げ、今でもトラックマンで286.3ヤードを記録する藤田寛之。左サイドでビュンと音が鳴るように振るのが飛距離アップのセオリー。だが、藤田が提唱するのは、右サイドでビュンと振ることだった。
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ヘッドを加速させるセオリーのひとつに、「左サイドで音が鳴るように振ること」があります。私も若い頃は意識していたことで、インパクト後にヘッドが最高速となるようにすることで、タメが生まれて、効率よく飛ばせると思っていました。
シニアになった今では、タメを作って左サイドでヘッドスピードをMAXにするには、体幹の強さが必要で、シニアには不向きだと感じています。
併せて、昨年、運動力学の専門家であるドクター・クォン氏から「右サイドで速く振る」という考え方を学んだことも、“左サイドで最高速”だけが飛ばしにつながるわけではないと考えるようになったきっかけです。
さらに、最近の高慣性モーメントのドライバーヘッドは、タメを意識しすぎるとフェースが開き、インパクトでスクエアに戻しにくくなる事実も、「右サイド」のあり方を見直すことにつながりました。
つまり、体に無理なく、運動学的にも、そしてクラブとの相性もいいのが、“右サイド”を振ることなんです。
ポイントは、体の回転で加速させるのではなく、腕を柔らかく使い、ヘッドスピードを上げること。また、右ヒジを早めに伸ばせば、遠心力も働きます。まずは、右ヒジを伸ばしながら水平素振りをしてください。右サイドで遠心力が増して、ヘッドが加速する感覚がつかめます。これをまずは打つ前に行ってから、ショットに入るといいと思いますよ。
■藤田寛之
ふじた・ひろゆき/1969年生まれ、福岡県出身。2012年、レギュラーツアーで4勝を挙げ、43歳で賞金王に輝く。24年の全米シニアオープンでは2位に入り、25年から同ツアーにフル参戦。葛城ゴルフ倶楽部所属。