開幕戦で抜群の安定感あるショットを見せた佐久間朱莉。正確性が武器である彼女のスイングをプロコーチの南秀樹が分析。我々が参考にしたいポイントも教えてもらった。
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2日目に大会レコードに並ぶ自己ベストの「62」をマークするなど圧巻のゴルフを見せた佐久間選手。スイング的には昨シーズンと大きく変わった点は感じられませんが、風が強い中でもスコアメイクしたことや全体的なスイングの印象から、スイングプレーンがややフラットに、入射角も滑らかになっているのではないかと思います。調子が落ちるとクラブが上から入る傾向があり、また今大会のように風が吹けばボールを上から叩きたくなりますが、そうしたミスも出にくくなっていると思います。
ゆったりとしたバックスイングが特徴ですが、その中でもヘッドの重さを感じながら上げ、引き締まったトップを作り、切り返し以降は体の回転スピードを上げて飛距離を出しています。振り切るためのスピードアップが上手く、自分のタイミングでスイングし続けているのが強さにつながっていると思います。
オーバースイングに悩んでいる方や、手先でクラブを上げてしまう人には佐久間選手のようなバックスイングが参考になります。手元と左足が引っ張り合いながら、“重いもの”を上げるようにテークバックできれば、しっかりと体が回ったコンパクトなトップになりますから。
アドレスから左肩を回して動き出し、右股関節にウェイトを乗せていきますが、その際、左足ツマ先と手元が引っ張り合う意識を持ってみてください。体重は右足に乗せていくので、左足ツマ先には体重を乗せるわけではなく、その場でキープする、踏み締める、動かさないなど、とにかく手元と左足が引っ張り合う意識を持ちましょう。結果的に左ヒザの動きが抑えられ、オーバースイングをしていた人なら「いつもより体が回らない」と思うはず。つまり、体がいい緊張状態となり、張りのある引き締まったトップになるわけです。
佐久間選手はゆったりとしたリズムですが、ここを真似ると切り返した際に体が突っ込みやすくなるので、クラブを上げるスピードはいつも通りで構いません。左足ツマ先へ、ちょっとした意識を持つとスイングが変わるきっかけになります。
■佐久間朱莉
さくま・しゅり/2002年生まれ、埼玉県出身。2020年のプロテストをトップ合格。昨25年4月に悲願の初優勝を達成すると、勢いそのままに今季4勝を挙げる活躍を見せて年間女王に。26年は開幕1番から44H連続ボギーなしの記録で優勝。大東建託所属。
■解説:南 秀樹
プロゴルファーである父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主とする指導法が高い評価を得ている。幼少期から鈴木愛を指導するなど、ツアーで活躍する数多くのプロをサポートしている。(株)ボディスプラウト所属。
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