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第11回/【プロ級バックスイング・壁ドリル】カーリングで究極の縦振りを!

元日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ、現在アメリカの日本食レストランチェーンCEO。異色の経歴を持つTOSHI HIRATAが30年のレッスン経験の集大成を語る。超DEEPな骨太スイング論をアメリカからお届け!

配信日時:2017年4月5日 18時32分

自宅でチェック可能。『壁ドリル』をやってみよう


それでは皆さんがインサイド派なのか?それともアウトサイド派なのか?いつものように皆さんの身体に聞いてみましょう!

今回紹介する『壁ドリル』は家の中で構いません。PWを用意してください。壁に背を向けてお尻が軽く触れる程度にアドレスをしてください。そこからバックスイングを開始してください。

「エッ?壁をぶち抜いてしまうけど……」

そういった可能性がある人が多いので、グリップ側とへッド側を持ち替えてくださいね。80%近くのアマチュアの皆さんは、壁をぶち抜くことになります。それに引きかえ、たとえ変則スイングのプロといえども、PWやSWにおいては90%以上のプロが何の影響もなくバックスイングが出来ます。

アウトサイド系の皆さんは壁を壊す事はありませんが、肩甲骨が緩み腕だけで上げている可能性があります。女性なら口紅が左肩についてしまうのは「緩んだバックスイングの証明」でもあります。どうですか?壁を壊さずにバッスイングが出来ましたか?

「手だけで上げれば当たらないんだけど...身体を回転すると当たってしまう」

それはこれまでバックスイング時にリストを間違った方向にコックしていたからです。もしくはリストコックを解いてしまった人にも起こり得ます。では、どうすればオンプレーン上にテークバックを上げて行けるのでしょうか?

第9回での動画、”カーリングマスタードリル”を用いれば解決します。(http://www.alba.co.jp/lesson/column/article?title_id=29&id=369)

つまり正しいバックスイングのためには”カーリング”の動作が必要不可欠だという事ですね。動画で見て頂くのが一番誤解がなく確かな方法なのですが、ここではもう一度文章でお伝えしておきましょう。

『カーリングドリル』のおさらい

まず、アドレスしてください。グリップエンドを支点にして左手リストの動きだけでをクラブを10度〜15度くらい出来る範囲で縦(上)に持ち上げましょう。くれぐれもグリップエンドは動かさないでください。

次にその形のまま、右手を甲側にリストコックしてください。この時も右手首の可動域のマックスまでいきましょう。普通の人なら、飛行線方向とシャフトが平行になるまで稼働域があるはずです。このリストの形を保ったままで肩を捻転してバックスイングしていけば、クラブヘッドは壁に当たる事なくオンプレーンに上がって行きます。

この動作の完了形を私は便宜上”カーリング”と呼んでいます。

アメリカのティーチングプロの多くは、この時に行う『左手リストの縦コック』を“ヒンジング”、『右手首の甲側へのコッキング』のことを“セティング”と呼んでます。そして、この両方が複合すると正しいバックスイングが完成します。

もし、左手リストの“ヒンジング”だけを用いてバックスイングすればクラブは縦過ぎる軌道で上がっていきます。反対に右手の“セティング”だけを用いてバックスイングすればクラブは横に上がり簡単に壁を突き破ります。

どうですか?適正な位置にバッスイングが上がったでしょうか?

もしそれでもダメな人には先に述べたベーシックドリルの王道とも呼べる【ベルトドリル】があります。それは次回に動画も含めてお届けしますので、スーツケース用のベルトを用意して下さい。ご近所の100均等で500円前後で手に入ると思います。

皆さんのスイングに劇的な変化が生まれることでしょう! それでは、SEE YOU SHORTLY!

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